こころに映るよしなしごと

　いろいろと忙しいが、部屋に篭って、古いマイクを探し出し、マイクスタンドを立てて、大学時代に買った甲斐バンドのギター譜をたてかけ、MTRにマイクとギターのラインをつないで、ヘッドホンでエコーの効いた音を聞きながら３時間、弾きまくり歌いまくり。

　なんだか、体にまとわり付いた、社会人というかおっさんというかしがらみというかつまんねえ常識というか物分りのよさというか中年というか馬齢と無駄知識の盾というか無神経と図太さの矛というか、まあ、そんなものがハラハラ、ばらばらと剥がれ落ちて、身軽になったというか、解き放たれたというか。

　やっぱ、ギター弾いてへたくそな歌をシャウトするっていうのは、いいね。

　ただし、あんまり長く篭っていると、いい加減にしなさいと、今は母親ではなく家人に怒られるというのは相変わらずだけれど。