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カテゴリ:不思議な国あきた
ひみつの地下歩道をひみつの匂いを嗅ぎながら歩いていくと、県庁本庁舎に地下で辿り着く。
販売員が通路に衣類を出して売っている。若くて綺麗で黒髪の長い女性が、みたらし団子やおまんじゅうを売っている。こんな綺麗な女性が快晴の初夏の日に一日中地下歩道で甘物売りをしているのかと、軽いショックを受ける。 その先には旅行代理店があり、韓国や東京・大阪など、国外向けの旅行の手続ができるようになっている。だけど人はまばらだ。 地下大食堂の手前の緩やかな登り坂の通路に入ると、急に天井と道幅が狭まり、天井には何本もの配管が走っている。 坂を上りきると、そこには不思議な光景があった。 角に靴屋(販売と修理)があり、その佇まいは、まるで村上龍の「5分後の世界」の大日本帝国が長野県の地下に作った地下帝国の町並みを具現化したかのようだ。 なんだか不思議な郷愁に襲われ、その角に立ち止まり、靴屋の様子を伺う。だけど、人の気配は無い。地方都市の県庁舎の真下に、このようなたたずまいを隠しているとは恐るべし秋田県。 そのほの暗い通路の奥には何があるのか、知りたいけれど怖いような気と息苦しさを感じて地上への階段を登ることとする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.06 10:00:48
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