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カテゴリ:ひぐらし
秋田市では連日の暑さからか、市街地に立つホテルの屋上でビアガーデンの営業を開始しているというニュースを聞く。
金曜日は週末なので、気が付くと人がほとんどいなくなっている。 仕事があるような一段落ついたような、不思議な感覚で、窓の外を眺めながらお茶を飲む。 なんだか急にビリヤードがしたくなり、若い職員に連絡して、街中のいにしえのビリヤード場を探して行ってみる。 思ったようにショットが決まったり、思わぬ結果が出たり、まるで人生のようだ。 いにしえのビリヤード場は、ギラギラした「ビリヤード以外に関心があるもの」はおらず、初夏の芝生のような緑色のラシャの上を滑走する重量感のある色球の行方にのみ、眼を走らせている。 若手を連れてきて周りを気にしていたが、そんなことは徒労だと気づき、こちらもゲームに集中する。勝って勝って負けて勝って。結果なんかどうでもいい。キューを握って、ショットを打つ瞬間が大事なのだ。 古くて汚くて2階は雀荘になっているところだが、ビリヤード台はきちんと整備されていて料金も安い。20代の前半に仕事帰りに毎日同僚の男と二人で3か月間もプールバーに通ったころのように、「その瞬間」にのめりこみたくなった。その瞬間の先には何があるか。何もない。ただ、一過性の生の実感に満ちた「一瞬」があるだけだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.06 10:44:39
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