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ほんとうは、暑い日は冷房のほどよく効いた大型テレビと小さなテーブルと眠るのにも心地良いソファだけのすっきりした部屋で、カーテンをしめて、熱くて濃い日本茶を飲みながら、熱帯雨林のとことん奥地に探検していくDVDを見ていたいものだ。
だけど、現実にはなかなかそうならず、灼熱のアスファルトと人ごみの街中を歩くはめになったり、冷房がないから夏休みのはずの老朽化した国立大学法人の大学の老朽化した迷路のような棟で迷ったりする。 そしてようやく、安くて人が少なくて金網の向こうには茂った樹木と蝉時雨がひろがる市民プールの水底にたどり着く。全身を水に包まれて、水中のくぐもった静寂と向かい合う。 プール帰りの疲れた気だるさに包まれて、冷房のほどよく効いた部屋で大型テレビで暑苦しい映画を観ながら、熱い緑茶を飲むのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.08 22:26:38
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