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夏と秋の浮世離れの際にお世話になる民宿は、冷房がないけれど、隣が柿の木と笹林になっている座敷の低い窓から、常に心地良い風が吹いてくる。
ひとり、井上ひさしの「一週間」などを読みながら、気が抜けて疲れがとめどもなく流れ出しているところ、民宿のおやじが庭の紫陽花の刈り込みと片づけを手伝えと言う。 仕方なく、一向に読み進まない本にしおりを挟んで、汗だくになって庭仕事を手伝う。 最初は滝のような汗に閉口していたが、そのうちクロアゲハを運ぶ微風ですら心地良く感じるようになる。 持ってきた着替えのTシャツが少なくなってきたが、お昼に熱々のラーメン(当地の食堂は「支那そば」と呼ぶ)を食べる。暑い昼に熱いラーメンにげんなりしたが、食べ終わると、何だか入れ替わったような気分。しばし、田舎暮らしを無為に過ごすことにする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.16 10:35:40
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