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何十年も前、幼稚園から帰ると、よくホットケーキを焼いてもらった。
熱々のホットケーキの上には、溶解を始めて動き出したバターと、えもいわれぬかおりを発する松脂のような濁りを帯びたどろりとした液体がかかっていた。 小学生の高学年から甘いものが苦手になり、ホットケーキとも縁遠くなった。 時代は大きく変り、老若男女や動物までもが甘いものを平気で食べるようになった。 そして、体は年を取り、いつしか、決して手を出さなかった鯛焼きやケンタッキーフライドチキンのビスケットが食べたいと思うようになった。 熱々のビスケットにメイプルシロップをかけて食べる。ドリップしたての濃いコーヒーに合う。あの幼稚園の午後から数えて(大いなる空白期を経て)何度目のメイプルシロップなのだろう。ひとつじゃ足りないな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.27 23:04:43
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