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腹筋と背筋の筋力低下から骨(椎間板)に直接負荷が加わったと思われるので、様子を見ながら体を軽く動かすこととする。
台風が接近しているせいか、変に蒸し暑い土曜日、森や草原を歩くことにした。 妙に人気の無い広大な草原を時折飛び跳ねるバッタたちとともに歩き、蝶たちとともに踊る。 汗をかいてほどよく疲れて、ひなびた日帰り温泉に行く。客はほかにおらず、300円を払って、シャンプーとリンスを合わせて60円で買う。小さな丸い湯船に浸かって、窓越しの空を見る。 湯上りのほてりをさましながら、裏手の「別館」を探検する。ほんの数十年前までは、農閑期などに湯治に来て、長逗留していただろうと思わせる、ステージ付の宴会場や、少しだけ名残のある食堂跡地が残る。2階建ての棟には、こぢんまりとした部屋が5~6室、開け放たれて、空いている。喫煙スペースには、湯治客が持ち込んだと思われる文庫本(横溝正史、西村寿行、作者名も知らないような青春小説など)がほこりをかぶって並んでいる。 空気は昭和40年頃に止まったまま、流れていないように淀んでいる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.09.05 22:22:32
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