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台風の直撃が無かったので、何だか蒸し暑く、思い出したように風が吹く天気になって、また、森にでかけることにした。
森の入口の中央管理棟付近には、家族連れやどこに行けばよいのかわからない若者がたむろして、少し離れたグランドゴルフコースには、疑いも迷いも無い老人たちが先を急ぐようにコースを回っている。 そんな賑わいを離れて、森の奥に入っていく。鬱蒼と茂る木々の向こうから聞こえていた歓声や拡声器の音が次第に遠のき、自分の足音と水の音のような風に戦ぐ木々のざわめきしか聞こえない。 そうこうするうちに、今は第二次世界大戦中か、あるいは太古の昔であるような幻覚を覚え、ふと空を見上げる。そこには、太古を思わせるような杉の大木と昭和20年の夏のような青い空と輝く雲が見えるが、一筋の飛行機雲で今に引き戻してくれる。 行けどもいけども人はいない。茂みの向こうに白いビニールハウスが何棟か見えるが、何の施設かわからない。まるで、ダーマ・イニシアチヴが支配した後の島に来たようだ。 歩き続ける自分の中から何かが抜け出てきて、傍らに立って歩きながら、何かを囁きはじめる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.09.05 22:00:58
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