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そういえば、古本屋に最近行ってないな。新書の本屋や図書館の書棚の前をゆっくり歩いて、まるで街角で偶然に運命の人に出会うかのような邂逅を期待するように、時代の相違という悪戯で出会えなかった二人が、古本屋の片隅のなんとも不思議なタイムトラベルのような空間で目が合うように、本屋ではそんな楽しみがある。
時間がないのか余裕がないのか本を楽しむ心すらないのか、ネットや新聞批評・広告で知った本をただ探して買ったり借りたりして読むだけ。 まあ、それだって、買ったり借りたりしなかった無数の本に比べれば運命の出会いなのだろうけれど。 はるか昔。神田の古本屋街をはしごしているだけで嬉しかった頃を思い出す。 店主は大概古本同様に古びた老人かお餅のように炬燵に座りっぱなしの中年女性だったけれど、こんな不思議な店主であれば、古本に用がなくても通ってしまうかも知れない。否、本に興味のない人間は相手にされないだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.15 09:01:19
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