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案の上、大変な坂道だった。太いロープが急な坂道の上のほうまで続いていて、ロープを手繰りながら、体を地面とほぼ垂直にして、腕の力で登っていく。おいおい、エレキギターでロックはやるけど、これじゃあロック・クライミングだぜえ、などと頭の中でジョークを言うほどパニック気味になる。 ロープを持つ手を離さないように、途中の木に身を寄せて休む。崖の向こうに今まで歩いてきた峰が続いているのが見える。食事の量を減らしたり怠惰な軽い運動をするよりも、こうして実践で「体が重いと腕で上げられないよ」「体重は第二のリュックだよお」と体が感じて減量するのが即効性があるような気がしてきた。 気が付くと(いつもそうだが)、坂道は終わっていた。その先に平坦な土地があり、すわ、山頂かと思いきや、まだまだ登山行は続くのだ。〈つづく〉 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.06.09 07:57:35
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