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仕事で仙台から丸森町まで行った。
途中までは東北本線で、途中からは私鉄の阿武隈急行に乗ったが、電車はすべて各駅停車で急行も準急も特急も快速もなかった。丸森駅ではひとりしか降りなかった。雪も大分解け、暖かい日差しにホームの屋根から雨だれ(雪だれ)が落ちていた。 駅から降りて町中というわけではなく、そこからテクテクと途中阿武隈川にかかる鉄の橋を渡っていかなければならない。時折、冷たい風が吹く。町中に着くまで、ついぞ歩いている輩には出会わなかった。 町中について、時間があったので、郷土資料館のようなところに入る。文芸員的女性がひとりいて、少し説明してもらう。どうやら昔は蚕糸(かいこの絹糸)で栄えた町のようだ。 お昼になったが食堂らしい食堂がみつからず、町中のスーパーマーケットでおにぎり(赤飯と筋子)とお茶を買って店のわきのベンチにかなり年配の女性と並んで食べる。お年寄りと子供と動物にだけ人気のある私は、この女性から話しかけられ、駅から遠い丸森町中からまた遠いところからデマンドタクシー(という名の乗合バス)で来ているらしい。宮城県に来て、鉄道路線から離れたところに行く時は、必ず町民バスに乗る。 仕事を終えて、また、テクテクと、歩いて駅に向かう。橋の上から川下りの船着き場が見える。ふと、荒井由美(流線型80に収録)の「埠頭を渡る風」の曲が頭の中を流れる。 駅についても電車は1時間後でないと来ない。仕方なく、待合室内に住んでいる猫(マルとモリ)のどっちかと戯れる。電車は山間を抜けて、夕暮れの仙台に向かって予定調和的に進む。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.02 20:50:06
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