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カテゴリ:読書
有頂天家族 「有頂天家族」森見登美彦著 京都を舞台に暗躍するタヌキと天狗、そして人間。 宮崎アニメのような雰囲気もあるが、独特の世界を創りつつ、 物語はハチャメチャに進行する。 峰不二子を思わせる人間なのに天狗の能力を持った弁天が なかなか良い味を出しています。 主人公のタヌキたちに取っては、文字通り、出汁にされて 良い味を出してしまうかもしれませんが・・・。 「阿呆の血のしからしむるところさ、兄貴」 二匹の蛙が井戸の底から丸い空を見上げている。 弁天は何も言わず、ただ、ぽたぽたと塩辛い涙を落としている。 井戸の底から見える景色などたかが知れているけれども、 空と星だけはよく見える。 だから井戸の底の蛙だといっても侮ったものではない。 世間は狭いが夜な夜な宇宙を見ているのだから、 いわば宇宙的規模の蛙さ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.05.26 15:07:39
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