テーマ:糖尿病(2614)
カテゴリ:健康
糖尿病の症状を解消する反射療法
土踏まずはすい臓の分身 血糖値に応じて体内で唯一、血糖を下げるホルモン「インスリン」を分泌するのがすい臓だ。すい臓が傷害を受けるとインスリンの分泌が減少し、糖尿病になる。足裏では土踏まずがすい臓に対応するゾーンだ。 このゾーンをマッサージすると、すい臓の機能が活性化される。すい臓の右半分には、インスリンを生成するランゲルハンス島が地図の島のように約100万個前後点在し、それが刺激されると、この島内にあるβ(べータ)細胞が増加し、インスリンの分泌が促進されるのだ。 マッサージは単純に自分の手で揉む方法もあるが、これでは高齢者に負担のかかる作業となってしまう。そこで、安東先生が編み出したのが「ブラシ療法」だ。歯ブラシ(使い古しでも問題なし)を使って刺激するため、力を入れずに誰にでも簡単にできるのが特徴。 「歯ブラシで刺激する前には必ずせっけんかハンドクリームを塗って下さい。何もつけないと足裏の皮膚を傷つけてしまうおそれがあるからです。症状のある器官に対応したゾーンを中心に温かくなるまでゆっくりと刺激して下さい。さらに、足の裏全体も丁寧にマッサージすることでより高い効果が得られる秘訣です。1回の目安は20~30分です」と安東先生は指摘する。 1日に何度マッサージしても問題はないが、症状を解消するには回数ではない。「継続は力なり」ということわざ通りに毎日、地道に継続していくことがポイントなのである。 完治のきっかけ作りに 糖尿病のある人が土踏まずの反射区を刺激すると当初は痛みを伴ったが、続けていくうちに足の痛みが解消されたという。また、これと同時に、血糖値が下がったというのだ。 しかし、この例は血液循環が良好となり、ホルモンのバランスが安定した結果にすぎない。本当の意味で糖尿病が完治したということにはつながらないのである。 「反射療法は治療法ではなく完治のきっかけ作りにすぎません。完治させるには不規則なライフスタイルを改善する必要があります。例えば、夜は昼の数借、臓器が働くので十分な睡眠をとることが大切です。また、食品添加物などは血中に老廃物をためてしまうので、食生活を考えることが重要です。反射療法にライフスタイルの改善というプラスアルファが加われば病気は快方に向かうでしょう」 反射療法とは 反射療法とは足裏にある反射区と呼ばれる各臓器に対応したゾーンを刺激する療法のことだ。反射区はゾーン(面)として捉えているためピンポイント(点)でツボを刺激するツボ療法とは異なる。ゾーンは面であることから広くてわかりやすい。血液循環をスムーズにして人間が持つ自然治癒力を高め、身体のトラブルを克服していくとされている。 足裏を刺激することで、なぜ健康快復につながっていくのか。筋肉の3分の2が集まる足は心臓から送り出された血液を再び心臓へ送り返すポンプの役割を果たしている。足の部分は上半身の10分の1程度しか血圧がないため、心臓から一番遠い足には血液循環がうまくなされていない。 そのため、足に二酸化炭素や乳酸などの老廃物が蓄積されてしまう。足裏をマッサージすることで筋肉、血管、神経を刺激し血液の循環を良好にし、老廃物を取り除き身体の内部がきれいになるからだ。 ちなみに、20世紀初頭にドイツの医学博士フィッツゲラルドが自分の手の指を揉んでいたところ同じ側の足の指が温かくなり、互いに影響し反映することを発見したのが反射療法の起源だ。 両足にゾーンは66個ある。面白いことに、両足を揃えるとゾーンは身体の各器官の位置関係とほぼ一致している。例えば、肝臓は腹部の右側にあるように、右足にしか存在しない。 このように、足裏のゾーンと各臓器の位置が一致しているのにはわけがある。「各臓器に異常が起きれば足裏のゾーンにそのまま反映されるからです。しこりや痛みというかたちになって現れるからです」と安東足裏治療院の安東春樹先生は話す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.01.15 22:42:39
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