テーマ:糖尿病(2613)
カテゴリ:健康
果物は糖尿病に良くない?
果物は糖尿病に良くないという噂を覆す外園式理論 ブドウ糖負荷試験による科学的データの裏付けあり 「果物は甘いから糖尿病には良くない」と、考える人は多い。この説に真っ向から異論を唱えるのは、病気をなくす運動本部 外園診療所(東京品川)の外園久芳先生(79歳)である。外園先生は国立がんセンター第一病理室長の佐野量造先生に長年師事し、佐野先生との共同研究で胃ガンを治す食餌療法を創案。全国で講演会、合宿教室を開くなど、この療法を広めるための草の根運動を実施してきた。 その後、この療法を実践することで、一切の薬物を飲まなくても糖尿病、肥満、脂肪肝が治り、顔の皮膚ガンまで消失したという報告を受けた(詳しくは著書「独立栄養生物(植物)の生命による非医学的な自然再生療法について」(自費出版1700円)に掲載)。 この実績から外園先生は活きている果物、生野菜を無制限に食べて、血糖値を下げスリムな健康体をつくる方法を提唱し、数々の実例を報告している。 従来、果物が糖尿病の大敵として扱われてきたのは、大半の健康関係の本が西洋の訳書を引用したことが原因で、栄養学の本でも単一の成分を取りあげて糖質(蔗糖、ブドウ糖、果糖)などと分析したに過ぎない。 これに対し同氏はある試験を実施し、果物が血糖値を下げるために効果的であることを科学的に立証した。通常、糖尿病の検査を行うときにはブドウ糖負荷試験を行う。これは、空腹時の血糖値と、ブドウ糖75グラムを飲んだ1時間後、2時間後の血糖値とインスリン(血糖値を調節するホルモン)の変化を調べる検査だ。 同氏はこの検査において、ブドウ糖を飲んだ場合と果物を摂取した場合とで比較してみた。ちなみに、ブドウ糖を飲んだ時と、果物を食べた時の糖分量は同じ設定にした。 糖尿病患者、軽度の糖尿病患者、健康な人を対象に試験を行った結果、いずれも活きている果物を食べた時の方が、ブドウ糖をとった時に比べて血糖値が低い(1、2時間後両方)ことが証明された。活きた果物・生野菜を食べると、それらに含まれる活きた酵素がインスリンの生産を促し、インスリンの活性が高まって糖尿病の根治にもつながるからだ。 「この事実は生命活動を一切無視した20世紀の唯物論医学では説明ができない」と、外園先生は断言する。 この説で最も大事なことは、「活きている果物を食べる」ということ。果物を加工、調理することなく、そのままの状態で食することが重要だ。活きている果物に含まれる酵素は、体内の生化学反応を活発にし、身体の根底から健康を回復させる。外園先生はこれを『生体触媒」と呼んでいる。 南国産の果物が糖尿病には最適 具体的にはどのような果物が良いのか。外園先生は果物の中でも、南国産のバナナ、パイナップル、キウイフルーツ、ライチなどが糖尿病には良いと考えている。果実の産地の年間平均気温が高く、日照時間が長いほど、光合成の能力が高いから生命の活性が高いと予測しているからだ。 このため、北半球で収穫されるブドウは血糖値の高い人は摂取しない方が良い(健康な人は問題ない)。同氏の試験でも、血糖値の高い人がブドウを食べると、他の果物に比べて血糖値が高くなるというデータが出ている。気温の低い地方の果実、生野菜は生命の活性が低いことが原因と考えられる。 ■体に良い果物を買うための見分け方 パイナップル ずっしりと重く、赤みがかっている深い色で、溝が深く立体的な物び良い。緑も濃く残っている方び良く、付いている葉も艶がある物を選ぷ リンゴ 小さめで形は凸凹がなくすんなりとした物、つやがあって香りの良い物を選ぶ キウイフルーツ 外見ではなかなか、判断できない。触ってみて固すぎず、柔らかすぎずちょうど良い具合の物を選ぶ。すぐ食べる時はほのかな香りのする吻を選ぶ スイカ きれいな球形で底部まで均質に色が付いている物が良い。指ではじくといい音がして、重たい物を選ぶこと ※基本的には町の八百屋で売っている新鮮で美味しい物なら何でも体に良い。 上記はより良い選び方の参考 食事のとりかたとしては特に決まったものはなく、量なども全く規制はない。「果物を食べ過ぎて糖分を多く摂取したから糖尿病には良くない」というのは、全くの誤りということだ。 一例として、朝食にバナナ1本以上、リンゴ半分、低温殺菌牛乳コップ1杯(200cc)、日向夏(日向原産のユズミカン)2個、甘夏半個。昼はライチ 20個、オレンジ2個、キュウリ1本、レタス4~5枚、塩・コショウを抜いた鶏肉ステーキ1枚。夜はイワシの寿司5個、バナナ1本、リンゴ1個、日向夏1個といったメニューがあげられる。糖尿病だけでなく、肥満の克服にもつながるメニューだ。 活きた酵素は果物だけでなく、生野菜、生魚(刺身など)にも含まれている。これらを熱処理、切り刻むといった調理をせずに自然のままで食することが大切なのだ。 食事療法で十数年間、血糖値が基準値を保っている例もあり 外園先生は食事療法によって、多くの患者を糖尿病の悩みから救っている。八王子市に住む北さん(60歳)もその一人で、今から十数年前、40代だった北さんは定期検診で空腹時の血糖値が107ミリグラムと高めであることを知った。 その後、プドウ糖負荷1時間後の検査では血糖値が173ミリグラム(危険枠は 160ミリグラム以上)、2時間後は160ミリグラム(危険枠は140ミリグラム以上)と測定され、軽度の糖尿病にかかっていることが診断された。北さんは血糖降下剤を、一切飲まずに外園診療所を訪れ、食餌療法を始めることになった。 翌日から食生活を活きている果物、生野菜中心に変え、1ヶ月経過して血糖値を測定したところ、ブドウ糖負荷1時間後が130ミリグラム、2時間後が 114ミリグラムと、数値は基準値に戻っていた。北さんはその後も同様の食生活を続け、現在でも血糖値はブドウ糖負荷1時間後が95ミリグラム、2時間後が94ミリグラムと基準値のままだ。 糖尿病は別名「食習慣病」とも言われているが、だからこそ、食習慣そのものを改善すれば自然と治癒に向かうはずだ。この原則を説いているのが、外園先生の食事療法なのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.01.15 22:46:03
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