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ハウシュヴィッツ収容所からこんにちは

ハウシュヴィッツ収容所からこんにちは

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はじめまして

「ハウシュヴィッツ収容所からこんにちは」

へようこそおいで下さいました。ありがとうございます。

ここは僕というエリートが運営している日記サイトです。

エリートといっても、そんじょそこらのエリートとはわけがちがいますよ!


「自称」エリートです。

さらに「ひきこもり」の自称エリートです・・・。

なおかつひきこもりの中でエリートってわけじゃなくて

単なる長期ひきこもりです・・・

まあ、今日はこのくらいにしといてやろうよ?ね?


かつて第二次世界大戦中

ドイツ軍のナチスはポーランドにアウシュビッツ収容所をつくりました

ここでは150万人以上とも言われる人が虐殺されました。

そして生き残ったわずかな人たちの多くは

いつまで自分が収容所にいなければいけないのか、全く知りませんでした。

そのことがもっとも苦しかったと後に語っています。


ひきこもっている者も、いまや100万人とも言われ

小、中学校での不登校も13万人を超えている。

ひきこもりは抜け出すのが難しいので減る数は少なく

これからもどんどん増えていくことになるでしょう・・・。

そんなひきこもりもまた、いつまでこの生活が続くのかと

毎日を重苦しい気分で過ごしています。

アウシュヴィッツ収容所から奇跡的に生還した人のなかに

ヴィクトル・エミール・フランクルという心理学者がいました。

そんな彼が収容所での体験を書いた「夜と霧」という本があります。

その中に次の一節があります。

収容所生活を知らない外部の者にとっては、強制収容所の中に自然を愛する生活

あるいは芸術を愛する生活があるというがごときことは、それだけですでに驚嘆すべき

ことのように思われるであろうが、しかしもし収容所にはユーモアもあったと言ったならば

もっと驚くであろう。もちろんそれはユーモアの芽のごときものに過ぎず、

また数秒あるいは数分間だけのものであった。

ユーモアもまた自己維持のための闘いにおける心の武器である。

「夜と霧」P130より。


アウシュヴィッツの囚人とひきこもりを比べるのは、おこがましいかもしれません。

けれどもいくつも共通点があるのもまた確かだと思うのです。

僕らは誰かに強制的に収容されたわけではないが、じわじわと追い詰められ

家に居ることを選択しなくてはならなくなりました。

そして出ようにも心理的な鉄条網があって、なかなかでられないのです。

(きっとそこには100万ボルトの電流が流れているにちがいない。

100万ボルトといえば、ポケモンのピカチューが使う技。

ピカチューがかわいい顔して電流おくってるぅぅうう。そんな恐怖がそこにはある!)。


僕らは食べるものもあるし、誰かに強制的に働かせられることもありません。

(一部では親がそういうことをする家庭もあるかもしれませんが)

映画や本や絵や音楽などの芸術にふれることも容易です。

けれど心から楽しむことはなかなか難しい状況にいるのです。

僕らはいつまでこの生活が続くのか、続けられるのか知らず、

時間は無気味なほどにあっという間に流れていき

苦しみだけがゆっくりどっしりと気分を落とさせ、また苛立たせます。

そんな中でもユーモアは自己維持のための闘いにおける心の武器という

フランクルの言葉をなるべく実践しようと、書いているのがこの日記です。


最後に青木進々さん「アウシュヴィッツの子供どもたち」から僕が読んで感動した

ところを引用してこのページの説明を終わりにしたいと思います。


1945年5月、ナチス・ドイツは滅びた。

いま・・・

アウシュヴィッツには親をさがす子どもたちの泣き声も、

子をさがしてドイツ兵とどなりあう親の声もない。

収容所のあとはそのまま残され、博物館になっている。

ドイツは、ナチスのしたことを人道に対する犯罪だったと認めて、

いまでもつぐないをつづけている。

でも、アウシュヴィッツはほんとうに終わったのだろうか?

ヒトラーは死んだ。ナチス・ドイツも滅びた。

でもヒトラーを尊敬する人はいまでもいる。かれらは「ネオ・ナチ」とよばれ、

その数はふえつづけている。


なぜだろう・・・

いま、私たちの心の中に、「優秀な人間」と「だめな人間」とを分けようとする

考えがないだろうか?

みんなと同じことをできない人を「だめなやつ」だと決めてしまうことはないだろうか?

強い者にきらわれたくなくて、いけないことが分かっているのに、

やってしまうことはないだろうか?

自分さえ得すれば、「他の人なんかどうでもいい」と、

思うことはないだろうか?

あの時のように・・・


アウシュヴィッツは、狂った人びとが、まちがえて作ったものではなかった。

ドイツ人がどうかしていたのでもなかった。

ただ、自分が困った時に、もっと困っている人びとを思いやれなかった。

自分さえ安全なら、ほかの人がすこしくらい苦しんでも、すこしくらい死んでも

しかたがないと思っていた。

自分が優秀で正しいと思うあまり、自分がほんとうは

なにをしているのか、分からなくなっていた。

もしかしたら、アウシュヴィッツで罪をおかした人びとは、

みんなどこにでもいる、ふつうの人たちだったのではないだろうか?

私たちと同じように・・・


アウシュヴィッツはほんとうに終わったのだろうか?

ガス室は、ほんとうに消えたのだろうか?

120センチの棒は、もうないのだろうか?

私たちの心の中に、アウシュヴィッツは、ほんとうに

ないのだろうか?


(END―繰り返します)

2004.09.01
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カテゴリ:カテゴリ未分類

 こんにちは。掲示板のほうで密かに更新停止の書き込みをしたのですけど、あまり見てもらえてないのか日にまだ50アクセスくらいあるんですよね。過去ログを見に来てくれる人にはいいですが、新しい日記を見に来た人には悪いので、改めてきちんとこちらに投稿して、最終日としたいと思います。

 掲示板でもお知らせしたとおり、今この日記の最新一年間分を編集して文芸コンテストに応募してみようと思ってます。誤字脱字、余白、言い回しの修正など大変でしたが、今日なんとか無事に応募用原稿が出来上がりました。
 しかし印刷した自分の原稿を読むのが大変でした。なんと原稿用紙207枚分ですよ!207枚分。読むだけで2時間はかかります。でもわりと自分で読んでも楽しめました。自分が読んだから楽しめたのかもしれませんが……。

 もし万が一何らかの賞を頂ければ、念願かなって本にすることができますが、応募数が前回8千とかあるコンテストなので、かなり難しいと思います。結局は世に必要とされてる本が見えざる手によって選ばれて出版されると思ってますので、選ばれなかったら本にするのはスッパリ諦めようと思ってます。うんこうんこ書きすぎたなと。共同出版というのもあるらしいですけどね。

 まぁそれはいいとして、投稿用にあとがきを書いたのでそれをアップして最終日の日記とさせていただきます。

あとがき

 最後までお読み下さってありがとうございます。
 今、自分でもこの短いようで本当に短かった一年間の記録を読み返すと、意外にもつい下品な文章に走ってしまうことが多かったこと、読む人にとっては最終日の日記があまりにも不謹慎な文章になっていること、申し訳なく思います。
 こんな文章ですが、ネットに公開し始めていろんな人の意見や感想をもらうことができました。中にはヨシさんの書く文章はわかりやすい上に読みやすいですね。手に職をつけるなら、モノ書きさんが向いてそう……。それに男まえでセンスはモンテスキュー並みな上、血液はサラサラ。なんて書いてくれた人もいたり、エッセイ全部読みましたけど、ばかうけでした。周りに家族が居る中読んでたんですけど、笑うのを抑えるので大変でしたよ。ヨシさん最高!恋人にして下さい!なんて書いてくれる人もいたり……するわけないですね。すいません、ちょっと妄想入りました。
 けれども、すべて嘘というわけではなく
「本になってたら買いたいぐらいの面白さでしたよ!」
 なんて最高に嬉しい言葉をもらうことができました。この人達のおかげでこの度、コンテストに送ってみようと思った次第です。感謝しています。お陰様で家族にはとても見せられない文章を書くことができました。本当に感謝しています。
 また文中とくにエッセイ風味の記述に、哲学教授で面白いエッセイを量産してくれる土屋賢二先生と「銀河鉄道の夜」の宮沢賢治先生の影響をお受けしました。二人のけんじ先生に感謝申し上げます。賢治先生といえばゲームクリエーターの飯野賢治氏も忘れてはいけません。文中には出てきませんが、辛いひきこもり生活の中、ゲームや発言を通して僕をわくわくさせてくれ、一時《ひととき》でも苦悩を忘れ幸せな時間を過ごすことができました。ありがとうございます。
 人々を幸せな気分にさせてくれる、素晴らしい作品を生み出す人達すべてに感謝します。できれば僕の書いたこんな文章でも、楽しんで読んでくれる人がいる事を願いつつ筆を置こうと思います。……あ……すいません、最初から筆なんてもってませんでした……というわけでこの日記を、読んでくれた読者と家のネコ、そしていつもお世話になっている、割り箸と一緒に入ってたりする爪楊枝《つまようじ》さんに捧げます。ありがとうございました。


追伸―
 あとがきで書いてる、最終日というのは前に書いたひきこもりエッセイの「遺書」のことです(左メニューの「遺書」から読めます)。投稿用では最終日にもってきました。日付何気に嘘ついてます(笑)
 というわけで、これで日記更新終わりです。ここ1年間はなかなか楽しみながら書くことができました。読んでくれてた方も少しでも楽しんでくれてたと願いつつ、筆を置こうと思……ってまたその最高に寒いボケをやろうとするのか。オレよ。
 なお、このサイト自体はしばらく残しておこうと思いますが、万が一出版することになりましたらサイトは消さないといけないそうです。今、すごいいらない心配した。オレ。ずっと放置しておくのも落ち着かないので、いつかは消そうかと思います。
 今まで長い間お付き合い下さいまして本当にありがとうございました!
                                                    yoshi





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Last updated  2004.09.02 00:35:30


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