|
カテゴリ:毎日の記録
牛に引かれて善光寺まいり
これってどういう意味かあんまり考えたこと無かった。 昔、強欲ばあさんが洗った布を干していると、牛がやってきてその布を持って行っちゃった。 ばあさんは強欲なのでたとえ布一枚でも取られてなるものかと、布の端をゼッタイ離さず、牛を追って行った。 牛は善光寺まで行き、本堂に着くと消えてしまった。 そこには牛のよだれで文字が書いてあり、牛が観音様で自分を導いてくれたのだと気付いた。 さすがの強欲ばあさんも信心の心が目覚め、取られた布をあきらめて一晩中御仏の元ですごした。 後日、観音堂に詣でたところ取られた観音様が布を御体にかけられていたのを見つけ、ますます信心深くなりついには極楽浄土を遂げた。のだそうだ。 思いがけないことが縁で(または自分の意思によらず)偶然に物事が良い方向に導かれることを言うのだそうだ。 へぇ~深いナァ。 強欲ばあさんが極楽浄土を遂げたように、この善光寺に詣でればどんな悪党でも極楽浄土が遂げられると言う。 ナルホド。 閻魔大王にきっと怒られると思ってる私には、一度は行きたいところですなァ。 …ってことで。 善光寺。 牛に引かれず、高速バスで3時間40分程。 あまり混んでもなく快適ですが、暑いデス。 参道をぶらぶら冷やかし、見るものすべてが興味深い。 山門には輪王寺宮の額。(あの、輪王寺宮ではなかった…) この「善光寺」の三文字の中に鳩が5羽隠れてるんだって。 う~ん、鳩と言われればなるほど。と思うような、こじつけのような…。 御戒壇巡り。 実はジブンは真っ暗がかなり怖いらしい。と言うことに行ってみて気付いた…(遅いよ) 平静を装っていましたが、実は汗びっしょりになるほど怖かったデス。 眼を開いているのに何も見えない。 声は聞こえるのに見えない。というのは結構怖かった。 飯盛山以来の怖さだったデス。 その甲斐あってか無事鍵は見つけられました りっぱな本堂の中にはウロウロして眺めたいものが沢山。 びんづる長者、閻魔像、見えないご本尊…。 ここではきちんとココロからお参りしましたとも 境内は他にも見所が沢山。 経堂にはアレがあります。 アレ…名前わからないんだけど輪蔵? 腕木をまわすと中の経本を読んだと同じ功徳が得られるんだって。 ハテこれ、さざえ堂にある亀趺に乗ってるアレに似てる。 彼岸まで音が聞こえて魂を慰めるという「供養車」 あんなに切ない音はしないんだけど、なんかチョット不思議な気持ちでまわしました。 忠霊殿・史料館では写経をしましたよ。 とはいっても一文字だけ。 お経は読めない、意味も知らない。で、一文字選べと言われてもね…。 字面をじっと眼で追って…これだと思ったのを書いたのですが、お願い事は叶うでしょうかネ。 歴代回向柱。 去年のご開帳の時は5時間待ちの列が出来たという回向柱。 コレに触ると過去の罪を流してくれるとか。 心を込めて撫で擦りましたが、果たして…。 森永乳業奉納の牛の母子像、「善子さん」と「光子さん」 受けました~。 眼の病を治してくださるという阿弥陀如来像が祭られている「爪彫如来堂」 ツメホリと読むのでしょうか親鸞聖人がツメで彫ったんだって。 ツメが割れてしまわないのかしらねぇ…(ソコカ?) 「眼の病が癒えます様に。病状が進みませんように」お願いしました。 私の分ではないですが、眼の病を抱えてる方が近くにいるので。 佐藤兄弟の供養塔、駒返り橋…。 さすが歴史の深い善光寺は見所満載で飽きません 合歓木が咲いていたり、アジサイが咲いていたり、のんびりと静かな時間を堪能しました。 参道で「文政十年創業」の蕎麦やで十割そばを頂き、ゴキゲン 時間がまだあるのでどこへ行きましょうか?と相談したら、なんとこんなところを紹介してくれました。 小布施と言う駅で降りて、テクテク歩きます。 天気が良すぎる程の炎天下、ブドウ畑を眺めつつのんびり。 アレ?小布施って栗の町じゃないっけ? 栗の木は見かけなかったゾ。 蕎麦の花が咲いていたり。 岩松寺 葛飾北斎の「八方睨みの鳳凰図」がありました。 なににオドロイタって、アナタ 色の鮮やかなこと 畳21畳分のハクリョクが天井から睨んでるぅ~ その眼光鋭いオトコマエなお姿に感動 ネッコロガッテモイイデスカと言う前に、「座って見てください」と書かれていました。 う~む。 双眼鏡を持っていけばよかった こんなハクリョクのある絵を御年88でお描きになった北斎。 ちょっと見直しました。 ただの絵描きさんと思ってましたが、どうしてどうして本当に凄かった。 夢に見たい 余裕を持ってのんびりと散策したかったのだけどなんだかんだで時間が足りない…。 のんびりしすぎたのかしらねぇ? このお寺には福島正則の墓所があるらしい…。 とか 小林一茶の句碑がある…。 とか、説明を見ただけで撤収。 お帰りの時間です。 楽しいひと時は本当にアッという間です 急いで小布施駅前に戻り、栗のモンブランでお茶タイム。 限定の黒糖タピオカティーに悪戦苦闘しつつも(タピオカがビックリするくらいデカかった)評判通りの気持ちの良いカフェでした。 今回は名物の蕎麦も頂いたし、なかなか観光しましたね。 善光寺へ行ったならいつかは伊勢参りも行きたいなぁ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|