ホリエモンと愉快な仲間になれなかったエリートの憂鬱
では、アンダー40はみんながホリエモン的な思考か…。否。残念ながらそうではない…、はず。アンダー40で、もっとも歯軋りしているのはいわゆるエリートだと思う。エリートであったがゆえに、大企業、官僚、スペシャリスト、等になり、親、社会からも褒められ己のプライドを保ってきたはず…、だった。今の30歳前後で大企業にいる人間の多くは本当につらいと思う。・受験も就職もむちゃくちゃがんばった・入ってから今までの10年くらいは、ひたすら会社はリストラだけをやってきた(上の口癖は「バブルのころはさあ…」)・人件費削減で、描いた給料にはならなかった(学生時代には30で1,000万と聞いていたのに…)・おまけに下に人材が入ってこないので、上の世代が自分にやっていることを自分はできない。・仕事は増える一方。・それでも、なんとかやれたのは公的に”エリート”であろう、と自分に自負があったからだった・本当は、派手に遊んでみたい、合コンしたい、車乗りたい、マンション住みたいそしたら、横で大学中退したやつらが、見事に全てを手にいれている…。中には自分より学歴で劣る人もいる…。ガーン!・ここまできたら、いまさらベンチャーを立ち上げるようなリスクはとれない、ビジネスオポチュニティーも思いつかない…。・やばい、自分の会社が今後、外資のM&Aの対象なるかもしれない…。アンダー40においてホリエモンとその愉快な仲間は一部だ…。もしオーバー40であれば、確実に大企業で順当にビジネスの中枢を担っていたであろう人間が、実はホリエモンたちによって、同世代からのプレッシャーを受けている、かもしれない。彼ら(ホリエモンと愉快な仲間)が世代全体を牽引することができるか、どうかはこれからにかかっている。●アンダー30はどうか?では、下の世代がホリエモンに刺激され牽引されてどんどんとんがってくるのか?僕はそれも微妙だと思う。彼らは恐らく、ホリエモンたちをまるで芸能人を見るかのように、「別世界の人間」ととらえる可能性が高い、と見ている。もしも、インスパイアされて、みながポジティブにビジネスを興すならばすばらしいが、現実は逆に自己の矮小さを確認し、ニート化を促進すらしないだろうか…。つまり、今までは金もちがこっそり行っていたようなパーティーをあからさまに彼らが行うことによって、一部の人間には自らの矮小さを確認することになるのだ。