Nike+ HumanRace 10Kの感想2
感想その2です。いくつかポイントはあるのですが。まず■これは誰が、何のためにやったのか?当然、ナイキです。 ナイキがグローバルでいっせいに行う、巨大なランニング・イベントです。しかし、ここにスポンサーを他社にも協賛を募っていてhttp://nike.jp/nikeplus/humanrace/ここの左側にある企業です。ここで、一番注目は、一番下の「富士河口湖」、というか今回のマラソン開催地である本栖湖ですよね。■マラソンイベントは村おこしマラソン大会、特に地方のマラソン大会に出たことがある人ならわかりますが、地方のマラソン大会に出る、地域をあげての巨大なお祭りです。マラソンは地元のもっとも見せたい美しい景色を見せつけるコースを、コースにします。たとえば、今回の北京オリンピックにおいても同様です。河口湖や山中湖に比べ、誰も知らない湖の本栖湖を選ぶあたり、なかなかシブい選択をしています。 交通の便が悪いったらありゃしない。でも、そんな田舎もまた夏の最後にはちょうどいいのです。まさに、村のプロモーションです。■今回の参加者はどういう人なのか?マラソンというスポーツは通常は、かなりシニアな人が多いスポーツです。マラソン大会に出るとけっこうおじいちゃんもいます。若い人はほとんどが現役の陸上部です。しかし、今回のナイキのイベントには10代、20代でほとんどの印象を受けました。これはマラソン大会にしては非常に珍しいケースです。なぜ?それは、マラソンになんと、野外ライブコンサートがセットだからです。http://nike.jp/nikeplus/humanrace/artist/index.html私が知っているので・木村カエラ・HOME MADE 家族・サンボマスター・birdがいます。10キロ走れば、たったの5,000円で彼らの生ライブが見れる。これはおいしいはずです。NIKEにとって、今20~30代の女性にウケているランニングブームをもっと若い層に与えようと思うと何らかのムーブメントを生み出す必要があり、OLさん女性には、「長谷川理恵」というカリスマの出現によってそれを可能にしました。同じようなムーブメントをどのように生み出すか?その答えとして、今回のイベントがあったのでしたら、とりあえず、「きっかけ」はできたのかもしれません。 みんなほぼ完走してますから。その意味で、「ライブ」で釣った、若い人に強引にランニング体験をしてもらうことにはとりあえず成功かもしれません。■ナイキのプロモーション今回の参加者をよく見るとやっぱり、みんな気を使っているのか、けっこうナイキを使っている人が多かったと思います。かく言う私もナイキで新しい靴を買いましたし、陸上パンツもナイキで買いました。そして、大会当日、そこではナイキのシューズも、ipodも借りることができるのです。強引に、ナイキ+の体験をさせるのです。やっぱり、体験型マーケティング強し・・・ですね。