常識とは反対の株初心者が取り組むべき投資スタイル
株初心者が株式投資を始めるときのスタイルは、これから値上がりする銘柄を見つけ、これから値上がりをするであろうタイミングで買い、これから値下がりをするであろうタイミングで売却するというものがほとんどです。
株式投資の入門書にもそう書いてあります。そのためにどうするのかも、もっともらしく書いてあります。
日経新聞や会社四季報を読んで有望な銘柄をみつけなさい。
株の王道は、安いときに買って、高いときに売ることです。だからチャートを観察し、上昇トレンドにある株が押し目を入れたときに買いましょう。
はじめは欲張らずに、目標の株価になったら売却しましょう。また思惑と反対に値下がりしたら、あなたが許容できる範囲を超えたらロスカットしましょう。
だいたいこのようなことが書かれています。
野球に例えるなら、ピッチャーがボールを投げてきたら、バットを使って打ち返しましょう!と言っているだけに過ぎません。間違いだとは言いませんが、あまりにも大筋過ぎます。
こんなことで儲かるのなら誰も苦労はしません。こんな投資法で勝てるのは、相場が強い上昇トレンドにある期間だけです。
いつか必ずやってくる下降トレンドで、それまでの利益を吐き出し、やがては当初の資金も枯渇することになります。
その投資スタイルを改めない限り、必ずそうなります。
では、賢いベテランの投資家はどうしているのでしょうか?
賢いベテランの投資家は、上昇トレンドが終わり、下降トレンドに入ったと判断すれば、それまでの「買い」スタイルから、「空売り」スタイルに変更します。
株初心者の人には、この「空売り」という概念がわかりにくいですから、何を言っているのか理解しにくいかも知れませんが、ここは大切なところですから、我慢して付いてきてください。
詳しいことはここでは省略しますが、「空売り」とは、最初に「売り」を仕掛け、その株が値下がりした時点で「買い戻し」をすれば利益が得られる手法であるということだけ覚えてください。
簡単にいえば、株が値下がりすればするだけ利益になるということです。
つまり、賢いベテランの投資家は、上昇トレンドでは値上がりする銘柄を見つけ、下降トレンドでは、値下がりする銘柄を見つければ儲かるということになります。
どうでしょうか?「空売り」という手法を使える賢いベテラン投資家は、「空売り」が使えない株初心者に比べ、いかに有利な戦いをしているかを理解していただけましたか?