東京マラソン、藤原新が歴史的快挙
東京が一つになる日。東京マラソンは、現在も行われているが、エリートの部は、すでに終了した。注目の男子は、藤原新が、2時間7分台の好タイムで2位となり、ロンドンオリンピックの切符をほぼ手中にした。それにしてもすごかった。藤原新は、世界で初めて2時間3分台を出した、あの皇帝ハイレ・ゲブレシラシエを抜いたのだ。まさに歴史的瞬間だった。レースは、ゲブレシラシエらの外国人招待選手のハイペースで始まった。それについていったのは、同じ藤原性の正和だけだった。他の日本人有力選手は、第2集団で機をうかがっていた。藤原正和は、果敢に攻めたが、トップ集団から遅れ、第2集団に吸収されただけでなく、その後失速。大いに期待していただけに残念な結果となったが、世界と戦う姿勢と勇気をたたえたい。主役に躍り出た藤原新は、実業団に属さない一匹狼の選手。普段、一人で練習しているという。そして、それが、中盤以降、一人旅になってもでもペースを崩さず好結果に結び付いたのかもしれない。今回の結果で、うっすらとではあるが、世界の背中が見えた。ロンドンではメダルを期待したい。