夏の節電対策
夏の節電が問題になっている。今のような計画停電を実施していたら、真夏に大量の死人が出ることは間違いない。何とか停電を回避する方法を考えなければならない。サマータイムの導入が検討されているようだが、絶対に反対である。確かに、全体の電力を減らす効果はあるだろう。しかし、今必要とされているのは、ピーク時の電力不足なのである。その点では、まったく期待できない。単に1時間ずれるだけで、状況はそれほど変わらない。無用の混乱を招くだけだ。特に怖いのがコンピュータの誤作動。時間がずれることにより、かつての2000年問題のようなことが起きる可能性がある。想定外の大量振り込みで大規模なシステム障害を起こした「みずほ銀行」の例をとるまでもなく、システムトラブルは、社会に大きな影響を与える。そこで、計画停電ではなく、計画出勤を提案したい。ざっくり言うと、東京23区内(23区内に限る必要はないが)の会社を2つのグループに分け、8時出勤グループと10時出勤グループにわけるのである。A社は8時スタート、B社は10時スタートを基本とするのである。もちろん、社内の事情もあると思うので、全部が全部というわけにはいかないだろうが、主力組は二つに分ける。そうすることにより、朝夕の通勤ラッシュが緩和され、電車の本数を減らすことができる。少なくとも、この時間の電力は足りる。問題は、夏の電力ピーク時の1時~3時だが、この時間は、全社、エアコンは、28℃を義務付ける。違反した場合は、1億円程度の罰金を科す。こうしておけば、お客も我慢してもらえるし、会社も経費が節減できる。いずれにせよ、安易な停電による方法は、避けなければならない。昨年は、エアコンがあっても150人近くの人間が死んだ。東京電力は、あらゆる方法を検討し、ユーザーに提案してほしい。