君は「男たちの大和」をみたか!
本日2回目の更新です。テレビがワンパターンの番組ばかりで面白くないと感じて、DVDライブラリーから1本の邦画を選びました。タイトルは「男たちの大和」。監督は「新幹線大爆破」の佐藤純弥。2005年東映作品。 かつて監督は「未完の対局」で日中戦争を描き戦争の愚行を作品として残した過去はあるのですが、充分に描ききれなかったといいます。 この「男たちの大和」はまさに直球勝負の反戦映画に仕上っています。『大和』という無用の長物を作り上げた海軍は昭和20年春「水上特攻」のため沖縄へ。国を守るため、愛する家族や恋人を守るため。 自分の死は決して無駄死にではないと信じて。乗組員はまだ10代の若者ばかり。 確かに60年前さほど遠くない過去の現実。たった60年で我々日本人はなぜこんなにも愚かしく誇りも無くし思いやりの気持ちの欠片も無くなってしまったんだろう。自己が尊重される事は大事。だけどそれが今は自分個人が大切と勘違いされる世の中に成り下がってしまった。 この映画は好戦的な映画ではありません。戦争と言う愚行の中にかつて持っていただろう親子の絆、夫婦の絆、恋人との絆がしっかりと描かれています。 あの時日本の輝く未来を信じて海に空に命を散らしていった若者がいたことは絶対忘れないでほしい。 これからの日本を背負っていくのは若い人達なんです。それを育てるのは大人たちの責任なんです。 この映画は過去の反省と未来への希望がしっかり描かれています。ラスト漁船に同乗した若者の輝く瞳がそれを語っています。 重い映画ですが見た人達の胸の中に少しでも考える気持ちが芽を出してくれたなら日本の未来はまだまだ捨てた物じゃないですよね。 平和について語るには是非お薦めです。久しぶりにこの映画を見て考えさせられました。