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今日は亡き祖父の七回忌の法要で、親戚一同集まりました。 私の家は、父は仏教、母はクリスチャン、子供(私と兄)は無宗教ですが それぞれのしきたり・行事には、家族みなで基本参加し、しっかりと執り行う ところが私は好き。 夏の昼正午のお寺で、お坊さんによる有難い読経を聞きながら 凛とした空気を身体で感じるのは気持ちいいし、 意味は全くわからないけれどお経って有難いものなんだなと感じるし、 独特の抑揚とリズムも何だか心地よくって引き込まれていく。 先祖に対し、今生きている親戚が並んで手を合わせているということも 非日常ではあるものの、 母親の白髪混じりの髪の毛とか、目の前に見える叔母さんの丸い肩とかを眺めると 逆にとっても生活っぽい感じがして、安心する。 法要を終え、皆でお鮨を食べた後、祖母の入院する老人病院へお見舞いに行った。 祖父が他界して間もなく静かに弱り、祖母は寝たきりになった。 7回忌の年月と同じ時間、ほとんどの時間、病室のベッドで寝息をたてている。 おばあちゃんの人生は、 昔ながらの頑固一徹なおじいちゃんを支え、戦後貧しい時代に子供5人を育て それは苦労の耐えない人生だったろうけど、やっと「どっこいしょ」っと 思ったときには、病院にいる、そんな感じかもしれない。 言いたいこと、話かけたいこと、いっぱいいっぱいありすぎて 詰まるようなかたちで眠っているのか、 それとも聞こえていないようで今でもすべてお見通しで 私たちを静かに見守って黙っているだけなのか、 よくわからない。 ただ確かなのは、お肌はすべすべで、子供のような綺麗な顔をしている。 この7年、私の両親は、祖母の病院の近くにある祖母の家(父の実家)を 生活の拠点として、病院通いをしている。 私が今までみてきた父母の姿の中で、ここ数年の二人の姿は 今までで一番穏やかで満たされているように感じる。 いくら病院のお世話になっているといえ、祖母の介護はそれなりに大変だろうに 不思議だ。 世話のかかった兄と私が自立した後だからだけかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/07/02 12:27:46 AM
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