エビータの空 ～El cielo del otro lado～

あひるは自分の池で空を見上げていました

隣りの村のかるがもは、いつものように野道をお散歩してました

あひるの池にかるがもがやってきました

あひるとかるがもは一緒に楽しく泳ぎまわりました

一緒に水面をのぞきこんで笑ったり

岸部から岸部まできそいって泳いだり

芝生の上で歌ったり

それから、かるがもは隣町に帰っていきました

あひるは隣の村のことをしりません

あひるは空をながめて池を泳いで過ごしました

かるがもは、またあひるの池に遊びにきました

また一緒に仲良く水遊びして笑いあいました

あひるは隣の村のことを聞きません

かるがもは隣の村に帰っていきました

ひとりで空を見上げているあひるを見て

カエルがたずねました

何考えてるの？

あひるはこたえました

楽しいの

次の日、あひるはまた空を見上げていました

カエルがたずねました

何考えてるの？

あひるはこたえました

淋しいの

カエルは言いました

散歩に行けばいいんじゃない

あひるは笑って、そうね　と言いました

カエルは言いました

君の池は美しい池だね

でも、だからといって隣の隣の村の池を

見てこないっていう理由にはならないよ

あひるは考えました

隣の隣の村って、どんななんだろう

あひるはこたえました

隣の隣の村を見てこよう