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エビータの空 ~El cielo del otro lado~

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2008/12/31
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先のブログで、男と女は別の生き物、なんてかきましたが
衝撃的な面白い本があります。

「できそこないの男たち」
 著書:福岡伸一


できそこないの男たち


恋愛ハウツー本ではありません。
分子生物学者による、性染色体のお話です。
この著者、文章上手すぎ。
生物学の本なのに、笑いあり、です。

生物のデフォルトはメスであり、
生物は受精後、まずは女性生殖器ができるようプログラミングされている。
受精7週目になって、男性染色体(SRY遺伝子)をもつ場合のみ、
いわゆる女性の割れ目が閉じ、男性性器が後追いでつくられる。

「生物学上、オスはできそこないである。」

そもそも、人間が誕生する前、何十億年前、単一性(メスのみ)の生物ばかりで
メスがメスを生み、効率的な繁殖を繰り返していた。

やがて種の生き残りのため、遺伝子の多様化のために
オスがつくられた。その目的は、遺伝子の運び屋。
「そう、男の本質は 使い走り」

現代の人間社会において男性優位のように見えるのは、
女性がよくばりで
男性に、遺伝子の使い走り以外を求めたからである、
というのが著者の見解。ユニークです。

女性はやがて遺伝子だけでなく、食糧、薪、家まで男性に求め
男性は余分がでたときには女に内緒で蓄えることを覚え
それが余剰のはじまりである。

余剰が権力をうみ、支配関係をうむようになった。

そして、できそこないの男にとって唯一の報酬が
あの瞬間のキモチよさ、とか(笑)

冒頭に引用されている、
キキとキラルの物語が、とても印象的でした。

これを読むと男性がかよわく、いとおしく思える??





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最終更新日  2008/12/31 11:58:54 PM
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