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先のブログで、男と女は別の生き物、なんてかきましたが 衝撃的な面白い本があります。 「できそこないの男たち」 著書:福岡伸一 できそこないの男たち 恋愛ハウツー本ではありません。 分子生物学者による、性染色体のお話です。 この著者、文章上手すぎ。 生物学の本なのに、笑いあり、です。 生物のデフォルトはメスであり、 生物は受精後、まずは女性生殖器ができるようプログラミングされている。 受精7週目になって、男性染色体(SRY遺伝子)をもつ場合のみ、 いわゆる女性の割れ目が閉じ、男性性器が後追いでつくられる。 「生物学上、オスはできそこないである。」 そもそも、人間が誕生する前、何十億年前、単一性(メスのみ)の生物ばかりで メスがメスを生み、効率的な繁殖を繰り返していた。 やがて種の生き残りのため、遺伝子の多様化のために オスがつくられた。その目的は、遺伝子の運び屋。 「そう、男の本質は 使い走り」 現代の人間社会において男性優位のように見えるのは、 女性がよくばりで 男性に、遺伝子の使い走り以外を求めたからである、 というのが著者の見解。ユニークです。 女性はやがて遺伝子だけでなく、食糧、薪、家まで男性に求め 男性は余分がでたときには女に内緒で蓄えることを覚え それが余剰のはじまりである。 余剰が権力をうみ、支配関係をうむようになった。 そして、できそこないの男にとって唯一の報酬が あの瞬間のキモチよさ、とか(笑) 冒頭に引用されている、 キキとキラルの物語が、とても印象的でした。 これを読むと男性がかよわく、いとおしく思える?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/12/31 11:58:54 PM
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