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アルゼンチンにいって、 彼の親戚によく聞かれたのは、 「アルゼンチンと日本の違いは? アルゼンチンのどこがいい?どこがよくない?」 という文化的な質問。 まあ、日本だって東京と地方では文化も生活利便も違うし 国内生活水準が一様なわけがない。 アルゼンチン(特にラ・プラタ)だって、 東京の都心と比べたら違いもあるけど、 日本の平均とどれほど違うかといわれたら、 さほど変わらないよ、というのが私の感想。 アルゼンチンの印象は、前にも書いたかもしれないけど、 ・食べ物が豊富 ・女性はおしゃれ好きが多い。 ・ブエノス都心も含め、泥棒が多い。 ・ゴミが多い 理由1ーブエノスのゴミ集積は、回収業者(役所?)のストが頻繁。 理由2ー教育(公共衛生、基礎生活)レベル ・勤労・教育学習において競争性が低い、=のんびり まず、1)食べ物。 やはり世界有数の酪農国であり国土が大きく、人口が少ないのが理由 でしょう。ここ10年、経済インフレで物価は高騰しても、 食べ物は身の回りにいつもあるし、牛は人口より多い! だから、大人も子供も、ご飯を食べ残す! 戸建の場合、ほとんどの家が犬を1、2匹買ってるから、 あまったご飯はワンちゃんにいくから、捨てるわけではない。 また、ここでは食べ物が全てkg単位なので、細かいことは 気にしなくなるのかもしれない。 他の日本人もいっていたけど、 日本人は「もったいない」文化があるし、学校給食では 「残さないように食べましょう」と言われて育っているから 結構違和感があった。 家族や友人でご飯を食べるときも、「いただきます」という 台詞がないので、全員のサーブが終わってから一緒に食べ始めるのに 慣れている日本人には、なんか締まりが悪い感じがしました。 特にちびっこ! まだ食事の用意が全て整ったのかどうかわからない タイミングから、フォークで食べ始める! 食べ終わると(ほとんど完食しない)、挨拶もしないで席をたつ! お行儀悪いぞ! いやあ、日本の「いただきます」「ごちそうさま」がどれほど 貴重なものか、身にしみて思いました。 私の滞在中、甥っ子も「ITADAKIMASU」を覚えて、少しずつ ご飯を残さなくなった。 けど「GOCHISOSAMA」はその言葉に 興味すらみせなかったな。 2)女性のおしゃれ好き あくまでも都心ではなくて、郊外の一般生活の風景での話。 田舎のおばあちゃんだって、髪の毛気をつけるし、 マニキュア、ブレスレットは大好き。 ヘアーアイロンの保有率は日本より高いんじゃないかな。 カジュアルファッションについては、日本のほうが 男も女も均質化して、ありきたりでつまらないかも。 ユニクロとか量販店の発展も影響しているのかもしれない。 アルゼンチンは皮革製品、ウールも単価が安いし、 歴史的にはイタリア系移民も多いのも、おしゃれさんが 多いのに意味があるのかな。 3)泥棒 10数年前の経済混乱から立ち直ったとはいえ、 治安は悪化しているよう。週に1度は、 誰々の家で泥棒が入った、でも何も盗まれなかった、とか そんな会話のまたぎきを聞く。 彼の従姉妹も、かなりお洒落な自転車をもっていたのだが、 先々週、家の近くで、通りがかりの男に刃物で脅されて もっていかれたとか。路上に止めてて盗まれるんじゃないんですよ。 こわーい。 彼の妹夫婦の家も、2年前くらい、お勝手口から鍵を こじあけて泥棒が侵入し、夜中テレビを盗まれそうになった とか。こえー。今じゃ鉄格子つけてます。 ちなみに、中庭に犬飼ってるんですけどね。 どうも番犬にはならないようです、ヤツは。。。 彼の場合は、家を建築中、 天井資材(日本円で10万円前後)を2年前に盗まれたことあるし、 今回の滞在でも、建築用の電動マシーン(日本円で2万円くらい) を盗みに入られた。 建築中でも泥棒くるから鍵かけて、警報機つけてるんですよ。 夜中、何度警報機の音を感じて、起きて見にいったことか。 警報機じゃ効果低いから、ライトとか、ダミーの監視カメラとか もっと対策必要なんですけどね。 泥棒以外の犯罪でいったら、 夜の報道ニュース番組で見る殺人事件は、現地の人曰く 「ああ、麻薬取引がらみだね。」ってこと。 別にマフィアとかでなく、一般人が麻薬して、お金無くて 代金払えなくて後でブローカーに殺されちゃう、みたいなことらしい。 日本は、どちらかというと、怨恨、不倫もつれ系の殺人ニュースが 多いですよね。記憶しやすいだけかもしれませんが。 4)ゴミ放棄 本当、ゴミが多いどこも。 政府や役所も問題視してるみたいだけど、経済社会基盤にとって 大きな問題だと思う。 日本では学校で掃除の時間はあるし、会社組織、町内会でも美化委員 ってあるけど、これは素晴らしいことですね。 やっぱり自分たちのコミュニティを綺麗にしようと心がけるのは、 生活、社会をよりよくしよう、という意識につながります。 組織の生産性向上には、絶対必要なことです。 この混沌から、どうルールづくりして、改善していくかは 大きな課題ですね。ネームバリューのある会社や、サッカークラブの メンバーとかが、率先して示していくのもひとつかもしれませんね。 自分の子供にも、挨拶と掃除くらいは、第一ステップとして 小さいときから身につけさせたいと思いますね。 5)勤労・教育の競争性の低さ 日本人が真面目なんでしょうね。 勤勉・努力に美学があるのは、サムライ精神でしょうか。 日本のサラリーマンの話や、労働時間の話をすると、 一応に驚かれました。 「なんで?ストしないの?」 日本人なら、業績アップして、収入もあがるのであれば、 そのプロセスに努力が必要であれば頑張りますよね。 ラテンの彼らにしてみたら、 努力や今あるものの変化が好きではないのでしょう。 経済システムを壊した政府への不信感もあるでしょう。 健全な競争の効果というのは、その先の成功図の経験、 イメージがないと、そうなかなか受け入れられないの かもしれませんね。 とはいえ、酪農美国のアルゼンチン、 せこせこした商業主義にのまれることなく、 いつまでも牛や馬と共存社会であって欲しいとも思ってます。 ニュースで、日本の大卒予定者の内定率の低さが 昨日話題になってましたが、今の日本の若者、かわいそうですよね。 年功序列制度の崩壊、就職難、平均年収は下降の一方。。。 どこかの消費研究所のデータで見たのですが 今どきの日本の20代は、貯金は好きでも 家も車も欲しくなくて、 出世欲もなく 「でも子供と家庭は欲しいなあ」 だそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010/11/13 06:51:27 AM
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