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エビータの空 ~El cielo del otro lado~

エビータの空 ~El cielo del otro lado~

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2011/01/14
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カテゴリ:カテゴリ未分類

朝5時くらいからお腹が痛くて目が覚めて
気のせいかな?と思ってそのまま、もう一度眠り
1時間後くらいに再び痛みがきて、




「これは。」



「いよいよ、その日がきたーーーーーーーー!」




そうです。陣痛が始まってきました。
半月ほど前から前駆陣痛もあり、もともとお腹の張りも常にあったので
いつ産気づいてもおかしくないとは思ってましたが、




今日、これからお産が始まるーーーー♪♪♪





緊張というよりワクワク感。

隣で寝ている旦那に、陣痛がはじまったことを伝える。

スペイン語では「陣痛」という言葉はないのか、単語としては
「収縮痛」というようで(それなら生理痛も同じですが)

「いよいよ、お産が始まるよ」というようなことを私がいうと
彼は引き締まった顔になり、ちょっと不安そう。

朝9時に、間隔が10分おきになってきたので、病院へ電話。
家から病院まで5分程度ということもあって、

「もう1時間様子を見てみてください」
「痛みが耐えられないくらいになったら、もう一度電話ください」
「間隔が5分くらいになったらもう一度電話してください」

などといわれ、シャワーをしたり軽くご飯を食べたりして
強くなっていく陣痛にも、昼頃まではまだ平常心でこらえて待つ。
(初産婦の場合は、なかなか産まれないとも聞いていたので。)

13時過ぎになって、痛みも堪え難くなり、出血もしてきました。
あらためて病院へ電話。

「どうぞ来てください」とのことで、いざ出陣!

旦那とタクシーの中で、普通に会話もまだできました。

病院に着いたときは、ちょうど陣痛の間隔は3、4分くらいで
ロビーでうずくまるほどになっていました。

LDR室に入ったときには、痛すぎて、正常心ではあらず。
陣痛の間隔が、自分としては常に20秒毎に痛みがきているように感じてました。
(後からビデオで見ると5分くらいあるのですが。)

口もきけず、
水も飲めず
用意された食事も食べれず、

もってきた大好きなイチゴでさえ、1/2個も食べれませんでした。

いろいろと用意してきたのに、全部余裕なくアワワのうちにスタート。
リラックスグッズを用意してきたいたのですが、
もうあまりにも痛すぎて、「あれをとって」とか、
旦那にしゃべりかけることもできず、
ひたすら必死に痛みにたえ、次の波を待つ。

助産婦さん曰く、波は順調なようで、いいペースとのこと。
途中、赤ちゃんの心拍がさがり、
それ以降は酸素マスクをかぶっての奮闘となりましたが、

私としては、気を抜くと身体の中が破裂しそうな感じで
精神統一にいっぱいいっぱい。
波にのりそこなわないよう、集中して神経はりつめっぱなしでした。

後半になってくると、深呼吸してといわれても
『深呼吸って何?』、って感じで、
痛みを超えて、ものすごい内なる力の波との戦いでした。
もう、呼吸法とかさんざん本で読んでも、
『リラックスなんて不可能!無理無理!』

それでも、何とか「吸ってー吐いてー」をギリギリのところで
繰り返し、誰かがお産のことを「もう殺してくれって感じ」って
いっていたのがわかるなあ、なんて思いながら
後何回、陣痛の波があるのか、と遠い目で考えながら
ヤマを乗り越えていきました。

中盤にかかり、いきみたいのがますます強まっていく中、
でもいきんではいけない、という時期が一番きつかったです。
身体中が張りつめていて、酸素がうまく吸えないんですよね。

本当に出産までたどりつくのかな、
もうできないよ~、と意識朦朧。
痛みの都度、旦那の両手を強くひっぱり、暴れたいのをこらえる。

このときが夜の8時前くらい。
面会時間終了となり、私の両親が止むなくひきあげ、
部屋には立会人の夫だけそのまま残る。
旦那は、終始、私の側で手をとり支えてくれてました。

正直、夫の立ち合いはなかったら不可能です。
一人でこの痛みと闘えるわけがありません。
幸いなことに、うちの旦那はガタイがいいので、
暴れても、つかまりがいがありました。
いろいろと声をかけて気をかけてくれたのですが
私がまともに答える気力がなく、申し訳なかったです。

やがて、部屋の中に分娩の機器が運ばれ、
いよいよ、最終ラウンドに突入です。
ピークのところは超えたんだと、ちょっと安堵。

いきむ間隔は初めての感覚のものでしたが、
まあ、おしりからスイカが出てくるような感じでしょうか。
こみあげてくる波に合わせ、深呼吸して大きく吸って息をこらえる。

数回いきんだら産まれるものかと思ってましたが、
1時間半くらい、これが続きます。
もう頭の中は長時間の奮闘で、別世界にいる気分です。

「さあ、もういきまないでいいですよー」

との声で、いよいよ待ちに待った瞬間なんだと
われに返り、痛みを超えた痛みの中、嬉しくなる。

何とも表現しがたい、痛みとも違う感覚が押し寄せ
自分が変な雄叫びをあげているのを聞きながら
やがて、あたたかい感触を感じる。

「おめでとうございます~」

との声と同時に、
赤ちゃんの威勢のいい「おぎゃー、おぎゃー」という声。

途中、心拍が下がっていたのが気になって、
赤ちゃんの様子が心配でなりませんでした。

白いタオルに包まれた赤ちゃんとご対面。
羊水が濁っていたとのことで、用心の為、赤ちゃんは
新生児医のもとモニタリングへ。
出産後すぐ胸で赤ちゃんを抱くというカンガルーケアはできず。

時間は22時02分でした。

その後も、何よりも赤ちゃんのことが心配で、
後処置をされているときも、上の空でした。

2時間くらいして、ようやく赤ちゃんとあらためてご対面。
異常はないようで、ピンク色のいいお顔をしてました。
よかった、よかった。本当によかった。

旦那とあらためて感動をともにし、
そのまま私はベビーと一緒に自室へ移動。

さあ、ベビーとの生活のスタートです。










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最終更新日  2011/01/16 04:18:03 PM
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