バーゲンセール本当におトク? その二
ヤフーニュースのビジネス記事カテゴリーにて、「ちょっと待った!? そのバーゲンセール、本当におトクなの?」という記事を読みました。主な内容はといいますと・・記事文章が長いため、三回にわけて書きます。今日はその二日目です。経済コラムニストの大江英樹さんによると・・コートの価格が5万9,000円と書いてあるのを赤い取り消し線が引いてあって2万9,900円となっていたらどう感じるでしょう。価格の変化だけで安い! と感じて飛びつきそうになります。でも本当にそのコートが価格に比べて品質が良いかとか、そのコートが本当に必要か、といったことを考えて購入しようとするでしょうか。価格の変化だけでつられて買ってしまう人も少なからずいると思います。これは行動経済学のプロスペクト理論でいう「参照値」です。つまり人間は絶対値で判断するのではなく、数値の変化で判断しがちになるということです。これがバーゲンの場合に作用してきます。次に、「セール対象外商品」の存在です。前述のようにセールが儲かるものなら店の陳列を全部セール商品にした方が売り上げは増えると考えられるにも関わらず、なぜわざわざあまり売れそうにもない「セール対象外商品」を置くのでしょうか。理由は二つあります。一つは対象外商品を置くことでセール品がいかに安いかをアピールすること、前述の参照値と同じです。そしてもう一つは「ディドロ効果」と言われるものです。これは良い物を買うとそれに合わせてほかの良い物も買いたくなる心理です。セールで良い服をゲットできたら、ついアクセサリーも良い物に揃えたくなる。そこにアクセサリーがセール対象外商品として並んでいたら……。つい買ってしまいそうになります。次に、「限定による希少性原理」です。期間限定、数量限定などなど、人間は“限定”されると弱いのです。これを希少性原理と言いますが、必要のないものまで「限定品」と言われるとつい手を出してしまいがちになります。したがってセールにおいてはしばしば「タイムセール」とか「先着〇名様限り」といった手法が使われることになります。「ちょっと待った!? そのバーゲンセール、本当におトクなの?」という記事の感想です。今回の記事文章で一番印象に残った文章は、「人間は絶対値で判断するのではなく、数値の変化で判断しがちになるということです」でした。私も数値の変化で判断しがちになることがあります(汗)「今ついている値引き価格からさらにレジにて半額になるタイムセール開催中です!」というような店内放送が聞こえてきたら、とりあえずそのタイムセールバーゲンコーナーへ行ってしまいます・・。人気ブログランキングに登録しています。よかったら、よろしくお願いします(^^)人気blogランキングへ