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May 21, 2008
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こんにちは、當間です。

実は、昨日の奥山千鶴子さんへの取材の後、
さらに次にインタビューをお願いするつもりでいた
大豆生田啓友先生が、
たまたま「どろっぷ」にお立ち寄りになっていて、
その場で取材日のお約束まで完了することに成功しました。

こんな偶然は滅多にあるもんじゃない。
ラッキー!と沸き立つ取材陣。

大豆生田先生を交えての会話の中で、奥山さんから
5月20日付読売新聞朝刊に舛添厚生労働大臣の
こんなコメントが掲載されていたと知らされて、
その場に居合わせた人全員でたいそう憤慨したのでした。

「保育所設置は市区町村で、
全国一律基準を見直し…厚労相」


家に帰ってから、早速インターネット検索。
(昔だったら図書館へ直行だったけど)

町村官房長官、益田総務相との首相官邸における
地方分権改革についての折衝で、舛添大臣が
「認可保育所など福祉施設の
 全国一律の『設置最低基準』について、
 目安となる『標準的な基準』とするよう見直し、
 市区町村ごとの条例で
 独自基準を設定出来るよう検討する」考えを表明した
という記事。

これに続く文章を読む限りでは、
「見直しが進めば、
 地域の実情に応じた保育所が設置しやすくなり、
 待機児童の解消につながる」
と、新聞社としては好意的な反応。

「基準が最初に設けられた1948年以来初めて」の
「国民生活に直結する分権改革となりそう」だとも。

この記事でも触れているように、
厚生労働省は「保育サービスの質の確保が困難」として、
これまで設置基準の見直しには「慎重」でした。

「設置最低基準」と言っても、
「児童福祉施設最低基準」には、
保育士などの専門職の配置基準や
施設面での建物の構造上の規格基準などが書いてあるだけ。
確かに文面だけでは、
保育所がやらなくてはいけないことは読み取れても、
具体的な「保育の質」が見えて来ないのも事実ですが……。

だからこそ「保育所保育指針」があり、
これからは、19日に取りまとめられた
「次世代育成支援のための新たな制度体系の設計に向けた
 基本的考え方」も大きく関わって来る。

実は、この新聞記事と
20日の杉山さんのブログ記事、
大日向雅美先生からの「4つ葉へのメッセージ」
読み比べながら
この「基本的考え方」がとても重要なんだと、
気がつきました。

*  *  *  *  *

2001年度途中から、東京都独自の基準で
認証保育所の設置を進めることが決まったとき、
こんな説明を聞いたことがあります。

「もともと都の認可保育所の設置基準
 国よりも厳しく設定されて来ており、
 新たに設ける認証保育所の設置基準は、
 緩和されたと言っても国の設置基準と同じなので
 認証保育所における保育の質については
 全く問題はない」

むしろこれまでの設置基準を少し下げたことで、
これまではハードルが高くて、
なかなか認可保育所が増やせなかったものが、
そのハードルを少し下げたことで
質を低下させることなく量を増やせるというのが、
認証保育所設置を進める理由という説明でした。

当時の認証保育所実施要項などが手元にあったので、
改めて現在のものと比較してみたところ、
この間の児童福祉法の改正に伴う変更以外は
大きな変更点はありませんでした。
 
現在のものを国の基準と比較してみると、
設備などに細かい部分にまで目配りしているのは
認可、認証とも東京都の基準のほうでした。

民間企業の参入などもあって、
認証保育所はあっという間に増えていき、
親たちの間にも認知されていきました。
今や、認可保育所に入所申請を行うのと同時に、
認証保育所にも直接申し込みを行うことは、
東京都民にとって当たり前、みたいな感じ。
(誰も、よくなったとは思ってないけど)

もうひとつ、自治体によって違ってくるとは思いますが、
認証保育所で行われている「一時保育」制度のおかげで、
在宅で子育てをしている親御さんにも
認証保育所の存在が認知されるようになりました。

とは言え、認証保育所の
保育の質はどうなのかと言えば、
現実にはさまざまで
保育所が増えて万歳という訳ではない
というのが現状のように感じます。

*  *  *  *  *

件の新聞記事によると、
見直しに慎重だった方針を転換した理由について
厚労相は会談後、
「国が全部決めて、ハシの上げ下ろしまでやるのはどうか。
 質の劣化は阻止しないといけないが、
 悪い施設になれば、そこの首長が選挙で落ちるだけだ」
と記者団に説明、
「各自治体の対応を尊重する考え」を示したそう。

そうか。
首長選挙の際には、
「保育の質が劣化していないかどうか」を見極めて
ダメなら現首長に投票しなければいいんだ。

……って、
日々成長して行く子どものことで、そんな悠長なこと、
言ってられないでしょ。
(もちろん、選挙には行くけど)

それに、設置要項などの文面だけでは、
実際の保育の質がどうなのかなんてわからない。

(それはいろんな児童関連施設にお邪魔してみてわかってる)

むしろ設置最低基準を多少いじっても、
保育の質を劣化させないために
「基本的考え方」があるんだと気がついたのです。

遠巻きにしていて関わろうとしないていると、
悪い噂ばっかり聞こえて来て、疑心暗鬼にとらわれちゃう。

関心を持って、いろいろ調べてみることも必要だな。

当事者としては、前にも書いたように、
まずは保育者と親が、子どもの育つ場を作るための
よきパートナーになることでしょうか。

積極的に関わってお互いを知り合う。

そして、一緒に
場を育てる努力をする。

そのためには、子どもの育つ場所は
保育者と親で作って行くんだという気持ちを
共有出来ることが大事なのかな。

美香子さんが書いていらしたように、
保育の場は「コミュニティ」そのものなんです。

「保育の質」を高めるのは、保育者だけじゃないんだ!

今日は、そこのところを書こうと思っていたのだけれど、
思いがけず、硬ーい話になってしまいました。





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Last updated  May 21, 2008 06:37:52 PM
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