|
カテゴリ:當間紀子(子ども幸せ研究所)
こんにちは、當間です。
娘がまだ赤ちゃんだった頃、 少しずつ複雑になる彼女の要求をはかりかね、 「頭をぱかっと開いて、 何を考えているのか見せてくれ」 なんて思ったりしました。(苦笑) これ、元はと言えば、飼っていた猫の行動を見ていて 「いったい、こいつは何を考えているんだろう」と つい口走ってしまった台詞。 犬や猫なら、何を考えているのかわからなくても 仕方がない。 でも、わが子の求めていることくらいは知りたい。 親であるというだけなんだから、 取り敢えずは、わが子のことがわかっていればいい。 でも、これが保育士となると、どうだろう? もちろん相手は、まだ言葉が話せない乳児。 いくら保育士さんと言えども、初対面からは無理だろう なんて思っていたら、 ベテラン保育士だったベビーシッターさんは 難なく娘をご機嫌にしてくださる。 あとになって、その秘密の一端を知るようになるのですが、 当時はとても不思議でした。 それが、乳児期を脱した後にも、 娘は初対面のベビーシッターさんたちとも うまく過ごしているようで、 そこまでになると、もう、素人の私には謎。 タウンミーティングの打ち合わせの途中で、 「保育士に必要なのは応答力」という言葉が出てきて、 先日の美香子さんのブログに出てきた「受容」とあわせ、 にわかに思い出したのが、そんなことでした。 子どもが無言のうちに発しているものを きちんとキャッチして、それに応答している。 知らず知らずのうちにキャッチボールが始まっているんだ。 相手から発せられたものをきちんと受け止め、 それに答える。 その繰り返し、積み重ねが、安心と信頼に育つ。 親と子、保育者と子ども。 キャッチボールが行われているのは そこでだけじゃない。 親と保育者、父と母などなど。 いろんなところで行われています。 息子とキャッチボールしながら、 「僕は、息子とこうやってつながっているんだ」 と思ったら涙が出てきたと 打ち明けてくれた男性がいました。 無言のというか全身から発せられているものを ちゃんと受け止められるようになるのは、 冒頭のように、 「私はあなたのことが知りたい」という強い気持ちが 働いているからこそなんじゃないかしら。 知りたい、教えて。 ちゃんと受け止めるよ。 そうか、知りたいというこちらの気持ちが ちっちゃな子どもにも伝わっているのかもしれません。 大人同士のやり取りは まずは、自分から意識して投げないと、 投げ返してもらえない、というところがミソ。 まずは受け取っていただいて、 そこから、お互いが知り合っていける。 お近づきの印に、この球 受け取っていただけますか? とおずおずと投げてみる。 いろいろ飛んで来るから、よほどいい球じゃないと 受け取ってもらえないかも。 でも、投げるほうは、 投げ返していただければ、 必ずやきちんと受け止めさせていただきます という気持ちで投げている。 あんまり考えすぎて 投げることや投げ返すのを躊躇してると、 投げ方を忘れてしまうかもしれないので、 ご用心。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 19, 2008 02:08:46 AM
コメント(0) | コメントを書く
[當間紀子(子ども幸せ研究所)] カテゴリの最新記事
|
|