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カテゴリ:當間紀子(子ども幸せ研究所)
こんにちは、當間です。
子どもの親になって素敵だなと思ったのは、 同じ親同士でつながれることでした。 保育園や幼稚園で出会ったのではなく、 公園で出会ったのだけれど、 ご近所に住む同じ境遇の人同士という以外 何の接点もないところで 深くつながっていけたというのは 初めての経験でした。 21日にアップした公式HPの 「4つ葉へのメッセージ」には、 びーのびーのの奥山千鶴子さんに ご登場いただいています。 初めてお会いしたときに、 「私たち、公園デビューに失敗したんです」と おっしゃっていて、 それがひろばにつながっていくのが あまりにわかりやすい反面、 それを事業にしてしまうところが新しいと ひたすら感心してしまった。 びーのびーのが産声を上げようとする頃、 私は公園で出会った仲間ひとりひとりに インタビューを行っています。 目的のひとつは、 「なぜ、25名もの公園仲間の名簿が作れたのか」 を知ることでした。 公園仲間同士で名簿を作り、公園以外でも 連絡を取り合うようにしていたのです。 25名と書きましたが、遅れて仲間となり 名簿に記されていない親子が10名近くいます。 いろいろ訪ね歩いてわかったことは、 すでに郷里に帰ってしまっていたある方が、 公園を訪れる親子に片っ端から声をかけていった ということでした。 まだ公園デビューという言葉は 世に出ていませんでした。 当時、私もその方に声をかけていただいて、 二度目からは新たに出会った親子に 次々と声をかけるようになりました。 そして、ほとんどのメンバーが、 同じように声をかけ合っていました。 公園内では、見知らぬ親子に必ず声をかける という暗黙のルールが出来上がっていたんです。 奥山さんへのインタビューの中にも、 「人と人とを繋いでいける仕掛けのようなものが あればいいのに」というコメントが出てきます。 私が通っていた公園では、その仕掛けが 「声をかけ合う」ことでした。 誰でも受け入れる雰囲気づくりの 大事なポイントのひとつが、そこにあったのだな。 知ってしまえば、なんてことはないようですが、 見知らぬ人に声をかけるのは、勇気のいること。 それが出来たのは、多くの親子が その公園に辿り着く前に、 誰からも声をかけてもらえない という居心地の悪い経験をしていたからでしょう。 声をかけた後に、いろいろお話しして、 「同じくらいの月齢のお子さん連れも いらっしゃいますよ」 と、次につなげる。 そうやって25組の親子の名簿が出来た。 インタビューだけじゃもったいないからと、 同窓会までやってしまいました。 当時は25名だった子どもが倍以上に増えていて、 少子化なんてどこの国の話?という賑やかさ。 仕事の流れの中で、ふと思いつき、 かつての仲間に声をかけてみて、よかった。 若い友人によると、 同じように声をかけ合っている公園が 今でもあるそうで、 初めは驚いたけれど、すぐに仲良くなれて 居心地がよかったと教えてくれました。 子どもが縁でつながることを「子縁」と 呼んでいたりします。 子どもを真ん中に、おとな同士がつながる。 子どもには人と人とをつなげてくれる 不思議な力があるようです。 ちゃんとつながるためには それなりの仕掛けが必要なようだけれど、 親同士だけじゃなく、親と保育者、親と教師、 いろんな立場の人をつなげてくれます。 4つ葉プロジェクトも同じです。 ほら、第一回目のタウンミーティングでも 言ってたでしょ、 「子どもから始まる」って。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 26, 2008 01:29:27 AM
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