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カテゴリ:中村美香子(さんさんぷろじぇくと)
ここんとこ保育園民営化のハナシを書いている中村美香子です。今日はそれともうひとつ・・・
民営化のほうは、最近は、「保護者の事業者決定過程への参画方法」について、どうしたいか、どんな要望を区に出すかを考えてきたのですが、 選定過程には1次審査と2次審査つうもんがあって、2次審査の段階では、保護者には、「事業者の運営する園の視察」と「事業者との意見交換会」という機会が設けられていて、そその場で意見を書いて提出し、選定委員会でそれを考慮に入れてくれる、というしくみがある。(これはウチの自治体が前回の園民営化で始めたルールで、別に民営化するときはこうしないといけないというもんではない。念のため。) しかし、1次審査については、なーんだか、「そこはお任せ」みたいなプロセスなんだよね。自治体の説明では。 そもそも、最初応募してきた事業者については、数と活動地域しか知らされないのだが、1次審査を通過した事業者についてのみ、事業者名と、民営化に関する企画提案内容を可能な範囲でお知らせする・・・というのが、自治体が言ってる、「1次審査結果の説明」。 でもさ、選考において、保護者が募集要項に入れてくれと言った要件がちゃんと考慮されているか、とか、公正に、適切に、選考されているか、ということは、 「ま、要するになるほどそれでこの事業者さんたち(だいたい3事業者ぐらいにしぼるらしい)が選ばれたのね。ふみふみ。」と納得するためには、 事業者全体にかかる各項目の評価がわかんないと、でしょ。 たとえば、全項目じゃなくたって、保護者の懸念していた「新卒職員の割合」というのだって、10事業者応募してきて3事業者が1次審査を通過したらさ、 3事業者のその割合だけ知らされたって、ほかとの比較ができなきゃ、この点についてどこが好ましい提案をしてきていたのか、ワカランだろーが。 でも、自治体のほうは、僅差で落ちる事業者などもいて、また現にその運営園に通っている親子がいるのに、「あそこはコレコレがすっごいダメで、落ちたんだってーッ」という評判が広がる・・・というのを恐れて、評価の全貌は明かせないという。 応募してきた事業者名をいわなくても、決定過程が納得いくかどうかは検証できる。だから、事業者名いわなくていいぞ、と言っても、「それでも推測がついてしまう場合がありますから」というのだ。 だけど、そりゃーちっと違うんじゃないの? ただ、こちとらも、自治体の懸念している「風評被害」とやらをあえて誘発したいわけではない。 それに、自治体がどんな資料つくっているのかわからないと、こっちも「それ見せてよ」がはっきり言えない。選定委員と同じ資料(ダンボール何箱の世界だって。まあそりゃそうだよね)を見る時間も能力もないわけだし。 そこで、自治体とは協議のうえ、できる方策をさぐっていこうということになった。 なったのは、まだ保護者の会の中だけ。今は、要望案ができたので、全保護者にまいて、承認を得ようとしているところ。全保護者が承認したらそれを自治体に要望し、協議に応じてもらおうと、今のところそういう「予定」です。 また、続報をお伝えします。 ×××××××××××××××××××××××××××××××× サテ、民営化とは違うトピックで、フレンドホームのこと。 前から興味があったのだが、うにょうにょ考えていてもね、と思い、最寄の児童養護施設にお話を伺いに行ってみた。 フレンドホームというのは。都では里親制度が前からあって、これは養子縁組しなくても児童養護施設にいる子どもを自宅で家族のようにして育てることができるという制度だけど、フレンドホームというのは、週末とか休みのときだけ、家によんだりお泊りさせたりというもの。 家庭の雰囲気を体験したり、特定の大人との結びつきをつくることによって、児童養護施設の子どもたちの健やかな成長を促す・・・というようなことらしい。 私が行ってみたところでは、たったいまマッチングを待っている子どもはいないとのことだった。今年はフレンドホームさんの登録がわりとあったんです、ということだったので、何件ぐらい?ときいてみたら、8件ぐらい、とのことだった。でも、最寄の施設じゃなくてもよければ、都内のほかの施設からのマッチングをしてくれる。 虐待、ときいてもなかなかできることは少ない。 子育て支援のシゴトじゃないことをシゴトにしている場合。 今の私にできるとすれば、事後的なケアなのだろうかと思って。それだって大仕事なのはわかっているが。 (ことわっておくと、児童養護施設の子どもたちはみんながみんな、虐待を受けたことがあるわけじゃないけどね。親と暮らせないにはいろんな事情があるから・・・。) でも、上の子(5歳)に「どうかな?」と聞いてみたら、あっさり「やだ」と言われてしまったので、ちょっとしばらくは着手できないかも。少し、考えてみようと思う。でも、こんなときはどんなふうに考えたらいいのだろう?これについては、おそらく施設の人も、制度担当の都職員も、はっきりアドバイスなんかできないだろうしね。 興味のある方はぜひ、このページを見てみてね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 8, 2008 07:31:13 AM
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