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カテゴリ:當間紀子(子ども幸せ研究所)
こんにちは、當間です。
今日は府中にある東京自治会館で 「(財)東京市町村自治調査会 平成20年度調査研究発表フォーラム 多摩地域の子育て支援について ~「子育て・子育ち」が楽しくなるまちづくり」 が開催されました。 ご参加くださったみなさま、 どうもありがとうございました。 また、実行委員として尽力いただいた 多摩地域のNPOのみなさま お疲れさまでした。 事務局スタッフとして私も参加の予定でしたが、 緊急事態発生で参加は叶わず、気分はお留守番。 事前の実行委員会で記録を取らせていただき、 日々現場に立って現実に直面していらっしゃる NPO代表のみなさまの真摯なご意見に直接触れた者として、 フォーラムの内容に大きく期待を抱いていただけに、 武田さんがご自分のブログに 会場風景をアップしていたのを拝見して、 参加できなかったことをとても残念に思いました。 * * * 昼間はお留守番気分だったのですが、夜は 次世代育成支援行動計画推進委員のほかに もうひとつ大田区から委員を拝命している 教育懇談会に出席しました。 大田区では20年後のあるべき姿を目指して 基本構想を策定、昨日区議会で議決されました。 今後は、議会決定を受けた基本構想を元に、 10年後を視野に入れた基本計画の策定が始まります。 この基本構想と基本計画は、 大田区のこれからの施策の根幹をなすものになります。 教育についても、 ちょうど5年前から推進されている教育プランを 新たに策定すべく検討が始まったところで、 今回議会決定された基本構想が基本理念として 色濃く反映されていくことになります。 教育プランの具体的な内容については、 新教育プラン策定委員会で検討され、 教育懇談会は、検討された中身について 各委員それぞれの立場から意見具申を行います。 今日のところは、現行の教育プランの 昨年度の評価と今後の課題を踏まえての 各委員からの意見と提案に留まりました。 今日出された意見提案が、 どのように反映されていくのかについては、 まだわかりませんが、 これまで関わってきた児童福祉分野との違いが 少しずつ分かり始めてきたところなので、 個人的には興味津々といったところです。 国も東京都も、 「教育の基本は家庭教育にあり、 親が子どもの教育の最終責任者である」 というのがベースにあるので、下手をすれば 本田由紀さんの著書「「家庭教育」の隘路」(勁草書房)の サブタイトル「子育てに強迫される母親たち」 という状態に拍車をかけることになりかねません。 現行の教育プランの策定時にも 「最後に指摘されたのは 親の教育をやり直せということだった」 そうですから、大田区もうかうかしていられないのですが、 そこのところは、現在推進している もうひとつの子ども関連のプラン、 次世代育成支援行動計画もありますよとアピール、 より幅の広いところから見てくださいとお願いしたし、 これからもお願いしていきたいなと感じたことでした。 親の教育をやり直せということは、 これまでの教育がもたらした結果をなんとかしろ と言っているのと同じことなんじゃないかしら、 そこには今の親を育てた人への批判も込められている ことにもなるよね、 とこっそり思ったりもして。 * * * 次世代育成支援行動計画も、後期行動計画については 基本構想が反映されていくことになるんでしょう。 先日、参加したあるフォーラムの資料で 東京都内のいくつかの自治体の行動計画策定の取り組みを 一覧表で比較することができました。 それぞれの自治体には、 それぞれの基本構想や基本計画があり、 また子ども条例の有無などの違いもあって、 行動計画への取り組みにも、そうした背景の違いなどが 色濃く出ているなあと感じました。 行政の取り組みと奮闘ぶりを垣間見る格好の本として、 大豆生田先生から推挙いただいた 元横浜市副市長の前田正子さんの著書 「福祉がいまできること」(岩波書店)を 挙げておきます。 じっくり紹介しようと思いながらも日が過ぎてしまったので、 今日はご紹介だけ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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