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October 22, 2008
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こんにちは、當間です。

お昼前に1通のファクシミリが届きました。

「いま、動かなければならない!
 介護保険を持続・発展させる大きな輪を作ろう!!
 『介護保険を持続・発展させる1000万人の輪』の設立へ!!」

おお、これは先日の杉山さんの日記にあった、
田中尚輝さんが関わっていらっしゃるイベント。

現状のままでは介護保険制度が壊れてしまいます。
よりよい介護保険にするためには、
広範囲な個人や団体がそれぞれの利害を超えて
一致協力することが必要です。
そこで、「介護保険を持続・発展させる1000万人の輪」
を設立することにしました。
(ちらしリードより)


「介護保険を持続・発展させる1000万人の輪」設立準備会
共同代表呼びかけ人は樋口恵子さんです。

ちらしによれば、1000万人という数字の根拠は
「介護保険サービス利用者約400万、
 家族のひとりを代表として400万、
 介護従事者100万以上、事業者・専門家を合わせたもの」
だそうで、少しも大げさではないとのこと。ふーむ。

この有権者の1割を占める国民の声がまとまれば、
必ず財源を含めて、信頼に足る社会保障に打ち立て、
利用者の視点に立った持続可能な介護保険制度を
再構築できると確信します。
(ちらしリードより)


子どもや子育てのことで一緒に活動してきた仲間の
多くが、介護保険の分野にも関わっています。
開催当日のプログラムを見ても、
見知ったお名前、団体名が散見されます。

このちらしが私の家に届いたのは、
決して不思議なことではありません。

みんなで知り合いを紹介し合って、
こうやってメッセージを届けているんだ。
そうそう、8年ほど前に子どもの環境を守ろうと
大田区内の主だった人たちが集まったときも、
今日のようにファクシミリが届いたのでした。

*  *  *

先週末、娘の17回目の誕生日を祝いました。

この日、東京・明治公園で
市民団体「反貧困ネットワーク」が
集会を開くことは知っており、
子どもや子育てに関する分科会のような集会の
呼びかけチラシも受け取っていました。

行きたいけれど、
さすがに休日と重なった娘の誕生日に
家を留守にするわけにはいかないよなあ。

珍しく家に居た夫とともに家族そろって買い出しに行き、
夕飯を囲みました。

で、週明け。

週刊東洋経済の「家族崩壊」という文字に目が止まり、
目次に目を通して、そのまま買って帰りました。

「考え直しませんか? ニッポンの働き方」

一番気に入ったのはこのサブタイトル。
経済誌がこういう切り口で特集を組むなんて!

特集の前文に当たる部分では、グラフや図とともに
問題点をかいつまんで紹介しているのですが、
こんな風に締めくくっています。

振り返れば、日本政府も
1994年の少子化対策「エンゼルプラン」など
家族に関する政策は多数打ち出している。
しかし、部分的な政策に終始し
効果は薄かったといわざるをえない。
すべてつながっている問題を解きほぐすには、
税制・社会保険改革から雇用戦略、社会保障の拡大まで
総合的な政策のコーディネーションが重要になってくる。
昨今の非正規雇用の急増にしても、
全体のコーディネートを怠りながら
労働派遣法の緩和だけに手を付けたための
副作用という側面がある。

人は、不安や恐怖のあるところで
創造的な仕事はできないものだ。
家族崩壊の連鎖を止めるような雇用戦略や
社会保障改革が進めば、
日本経済でもイノベーションが起き、
経済成長が刺激される可能性は高い。
家族崩壊を食い止めることは、
日本経済を立て直すことでもあるのだ。

雑誌の編集なんて仕事に関わってきたから、
「誰がどういう発言をしてくださるのが最も効果的か」
ということを常に考えてしまいます。

経済誌でこういうことを言ってもらうと、
何だか心強い感じ。

「手当を増やすと言ったお金の問題より、
 男女の歪んだ働き方を是正すべきです。
 女性が産みたがらないことと男性の働き過ぎは
 表裏一体なんです。
 少子化問題の背景には、
 長時間労働で家庭責任を負わない男性の存在がある」

よくぞ言ってくださったと思った
週刊東洋経済の特集記事でのこのコメントは、
「経産省の山田課長補佐、ただいま育休中」(日本経済新聞社)
の著者、山田正人さんがおっしゃるからこそ、
響くべきところに響く。

それでも、壁は厚そうだなあ。

“長時間労働で家庭責任を負わない男性”そのものが、
何だか恵まれているように見えてくる昨今。

責任を感じすぎて結婚できない若い男性も大勢いるわけで。

同誌が特集「子ども格差」を組んだのは、
今年の5月のこと。

親の年収と子どもの学力とがパラレルになっている
という話だけじゃなく、
貧困の世代間連鎖、社会保障制度の問題点、
子どもの心身の危機などについても取り上げていました。

しかし、今回のように
家族の危機という切り口で取り上げたほうが、
年代を超えて貧困や格差に喘ぐ人たちが増えていることや、
その構図などがよく見えるように思います。

“子ども格差”の構図もより深く理解できる。

ネットカフェ難民という言葉を聞いて、
第一に感じたのは、
家族というセーフティーネットの本格的崩壊でしたし、

個室ビデオ店放火事件のとき、
夫が「カプセルホテルに泊まればよかったのに」
とつぶやいていましたが、
カプセルホテルという存在自体、すでに
働く人たちの窮状を物語っていたのでは?

なぜ子育てと仕事の両立、
ワーク・ライフ・バランスの必要性が叫ばれているのか、
保育の質と量の向上、両方が不可欠と言われる意味、

そして改めて介護保険制度の充実が求められるのは何故か、

家族という形態の変化、環境の悪化を一つひとつ見つめて、
ようやく見えてくるものがあります。

本当にね、「子ども格差」のときのサブタイトル、
「このままでは日本の未来が危ない」
って思っちゃいます。

よろしかったら2冊とも読んでみてください。
図書館には必ず置いてあるはずです。

*  *  *

暗ーい話をしていますが、
「迷走する両立支援」(太郎次郎社エディタス)の著者
萩原久美子さんが、こんなことをおっしゃっていました。

「辛くて暗くなっちゃうかもしれないけど、
 ちゃんと現実を知っておいたほうがいい」

自分の娘が高校生にもなってくると、
さらに現実味を帯びて身に迫ってきます。
かつてはわが身に迫ってきたことが、
わが子にまで迫りつつあるかもしれないんですよ。

もしくは、わが身は守れたのに
わが子が守れないことになるかもしれない。

まさかと思うでしょ?

そのまさかが、まさかで終わらないところが
一寸先は闇という現実の怖さです。





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Last updated  October 23, 2008 01:46:41 AM
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