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カテゴリ:當間紀子(子ども幸せ研究所)
こんにちは、當間です。
実家からの帰り、日帰りでくたびれたので 夕飯代わりにと羽田空港で空弁を買ったら、 レジで一つひとつ賞味期限を読み上げて 確認を促されました。 売る側にも説明責任ってことなんでしょうか? 買うほうとしても、賞味期限は 一応チェックしているんですけれどね。 (ふふふ、手抜きをしていることがばれちゃった) 行き帰りの飛行機の中では、 萩原久美子さんの近著 「「育児休職」協約の成立 高度成長期と家族的責任」(勁草書房) を読んでいました。 1965年、日本で初めて育児休業を 電電公社との労働協約の中に明文化した 全電通(全国電気通信労働組合)。 その成立過程を詳細な調査と インタビューでまとめた力作です。 まだまだ途中ですが、 労働組合の年史などを手がけてきた身としては 一気に引き込まれてしまう面白さ。 でも、描かれていることの一つひとつに う~むと考えさせられるので、 一気呵成に読み終えるというわけにはいきません。 バッグの中には、もう1冊、 「子どもが減って何が悪いか!」 (赤川学・著/ちくま新書)。 こちらは、少子化対策についての さまざまな言説を一つひとつ論破しています。 でもね、最後の最後に、こう書いてある。 子どもは、親や周囲の人たちから愛されるために 産まれてくる。 それ以外に、産まれてくる理由は必要ない。 本書は、煎じ詰めれば、 そのことを伝えたかっただけである。 筆者のこの気持ちは、本文中の随所に出てきます。 そのために、おびただしい論文や書籍を読破、 さらに精査して、これだけの反論を書いたのか、 と、その熱意と馬力に、ただただ感嘆させられてしまいます。 「どんな本も、2回読んでみてくださいね」と 「貨幣論」の岩井克人さんがおっしゃっていて、 確かに、「これは!」と思った本は 2回以上読んでいます。 ただし、続けてではなく少し間を置いてから読む。 読むたびに、ずいぶんと感想が変わってくるし、 新たな発見もあります。 賞味期限がある本もあるけれど、 まったくそんなものを感じさせない本もある。 何度も繰り返し読もうと思う本は、 多分賞味期限とは無関係。 いやいや、それは本だけに限らないんだけれど。 もうひとつ、「今が読みどき」というのも。 こっちは、読む人にとっての 「旬」みたいなものでしょうか? (*1カ所変換ミスがあったので訂正しました。 眠気と格闘しながら打つと、こういうことになります) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 13, 2008 10:11:23 AM
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