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カテゴリ:當間紀子(子ども幸せ研究所)
こんにちは、當間です。
今日はクリスマスイブ、 みなさまいかがお過ごしですか? 私は朝から応援歌代わりに クリスマスソングのCDをかけていましたが、 一番聴きたい山下達郎の 「ON THE STREET CORNER 2」が見つからず、 致し方なくSUGAR BABEの「Songs」をかけて、 学生時代の思い出に浸りつつ、一休みといったところです。 子どもの頃、カトリック系の幼稚園に通い、 近所に教会があったことなどから、 日曜日の朝には教会へ出かけていました。 実家は神道ですから、別にクリスチャンではありません。 今では、くたびれた両親が 日曜くらいはゆっくり寝ていたいと思い、 妹と私を教会の日曜学校に送り出したのでは? と密かに疑っているのですが。 クリスマス・ミサの荘厳さ。 キャンドル・サービスの幻想的な美しさ。 人並み以上にクリスマスを心待ちにしているのは、 そんな子どもの頃の体験が 大きく関わっているんじゃないかな? (京都に住んでいたこともあって、 お神輿担ぐ普通のお祭りや 駄菓子屋さんを知ったのは学生になってからだし、 私の子ども時代の体験はかなり偏っています) 先日、以前もここでご紹介したおとなの読書会で ディケンズの「クリスマス・キャロル」を読みました。 かつての盟友ジェイコブ・マーレイから戒めを受け、 三人の幽霊の訪問を受けた高利貸しのスクルージは 改心し許され、 無知も欠乏からも解き放たれて、破滅から救われる。 この読書会では、毎回、 事前に、自分なりの作品のタネをピックアップ、 会の席上でメンバーに向けて披露します。 今回の私の「タネ」はかなり暗い言葉でした。 第二の幽霊の足下にしがみついていた 男女二人のこどもの名前。 「無知」「欠乏」そして、 男の子の額に書かれた 「破滅」の文字。 我ながら、ずいぶんひどい言葉を選んだものです。 でも、この作品が書かれた時代背景に思いを馳せつつ、 現代の日本を思うと、 「無知」「欠乏」と呼ばれ、「破滅」に向かっている 子どもたちの姿が、身に迫ってくるのでした。 親に虐待された子どもという設定にすら臨場感が漂い、 おとなが悪いのに、子どもが責めを負う理不尽さに 怒りさえ感じてしまう私たち。 「子どもの権利条約」をちゃんと読んでいなくても、 子どもが理不尽な状況に置かれていることに対しては、 無性に腹が立つ、怒りを覚える というのは、おとなの常識なんだろうな。 救われたのは、 クリスマスの定義についての言葉。 「とにかくクリスマスは、 親切と、許しと、恵みと、喜びのときなんです」 (「クリスマス・キャロル」ディケンズ作/脇明子訳/ 岩波少年文庫より) これを「タネ」に選んでくださった方がいて、よかった! 別にクリスチャンではなくても、 年に一度そういう日があると嬉しい。 ちょうどCDが終わったので、 次に何をかけようかなあとラックを覗いたら、 見つかりましたよ、さっきは見つからなかったものが。 ああ、でも、これには 一番好きなクリスマスソングが入っていない。 (「Season's Greeting」だけに入ってたのか。 それはさっき聴いたわ) ジュディー・ガーランドが歌った名作 「Have Yourself A Merry Little Christmas」。 Have yourself a merry little Christmas Let your heart be light From now on our troubles will be out of sight マンハッタン・トランスファー版も シンガーズ・アンリミテッド版も好きだけど、 山下達郎のもいいのよ。 一日早いけれど、祈りにも似た この歌の最後の歌詞を紹介して、 Merry Christmas! Someday soon we all will be together If the fates allow Hang a shining star upon the highest bough So have yourself a merry little Christmas now お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 24, 2008 07:40:58 PM
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