|
カテゴリ:當間紀子(子ども幸せ研究所)
こんにちは、當間です。
新年最初に開いたメールボックスには 昨年の10月にパネラーを務めた あるシンポジウムの 報告記事原稿の確認依頼メールと 添付ファイルがありました。 テーマは乳幼児保育や教育現場における 大きなテーマのひとつ「保護者への対応」でした。 保護者の立場での私の拙い話が コンパクトにうまくまとめられていて、 ライターのNさんに心から感謝するとともに、 一緒にパネラーを務めた先生方のコメントを読み、 ああ、そうだったと、改めて学ぶ思い。 公設民営化された保育園にいきなり 園長として招かれたS先生が最初のお一人。 「慣れ親しんだ園が民営化で変わってしまうことに、 在園児も保護者のみなさんも心を痛めていらっしゃる。 まずは、そのことを気にかけていようと思いました」 園長以下スタッフが全員変わってしまうのは 致し方ないとしても、 玄関ホールの飾り付けなど、インテリアを いきなり変えてしまうことは止めよう。 このお話は原稿には書かれていませんでしたが、 シンポジウムのときには、いちばん心に残りました。 お二人目は、親業シニアインストラクターのN先生。 幼稚園の先生から 「お弁当のお肉は、もう少し 細かく切っていただけないでしょうか」 と言われ、むっとしたという私の体験談を元に こんなお話をしてくださいました。 「當間さんが嫌な気持ちになったのは、 主語が『あなた』だったからなんです」 「あなたはお弁当のお肉を細かく切ってください」 と伝わってしまったから、 言われた私が嫌な気持ちになってしまった。 「きっと、その先生は、お子さんが 大きなお肉を食べにくそうにしているのを見て、 心配になってしまったのだと思います。 心配になった気持ちを そのまま伝えればよかったのです」 自分の気持ちを伝えれば、 相手に嫌な思いをさせることもなく、 相手のほうも、何をすればいいのか気づくことができる。 ふーむ、なるほど、“Iメッセージ”ね。 実は、さっきまで、 4つ葉プロジェクト公式HP1月更新予定の 福川須美先生のインタビュー原稿と格闘していたのです。 Nobody's Perfectの親グループでも、 カナダの人たちはすぐに話が盛り上がるようになるけれど、 日本人は、最初は戸惑ってしまう。 そこに、それぞれの国の成り立ちや文化的背景の違いが みてとれる。 「モノより関わりが大事」 これは、惜しみながらも削ってしまった部分の コメント。 (インタビュー原稿では、 いつも泣く泣く削る部分が多くて困ります) 再びシンポジウムに戻って、 当日のコーディネーターで 主催NPOの代表でもあるF先生のコメント。 「私たちは伝統的に相手を思いやり、 問題を押し隠して過ごしてしまうことが あるのかもしれません。 でも、見かけの対立を怖がらず 問題を取り上げる勇気が必要かもしれませんね」 問題を抱える子どもと親に向けた、 保育者・教育者、あるいは支援者としての 関わり方、声のかけ方。 日常的コミュニケーションでも お手本にしたいなと、思ったことでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 7, 2009 10:43:16 PM
コメント(0) | コメントを書く
[當間紀子(子ども幸せ研究所)] カテゴリの最新記事
|
|