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February 23, 2009
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中村美香子です。

やべ。2週間経っちゃった。保護者会を立ち上げなきゃいけないのに、まだその準備に着手してない。イカン。

というのはさておき。

今日は、急に大上段にふりかぶり、ものすごーくマクロから(笑。
中谷 巌の「資本主義はなぜ自壊したのか」(集英社インターナショナル、2008.12.10)をちょろっと読み始めたので、それに寄せて・・・

すごいな。この本、去年の12月に第一冊が発行されて、これがもう第5刷めなんだ。めちゃ売れてるってことか。

確かに、読みたくなる本ではある。
中谷巌氏といえば、私はなんといってもマクロ経済学の教科書書いてた人。というイメージで、その学説まではよう知らんかったのだけど、新自由主義の急先鋒だったのだそうだ。

 新自由主義とは、「1980年前後に始まったサッチャリズムやレーガノミックスのように、小さな政府を目指し、規制を撤廃し、あらゆる経済活動をマーケット・メカニズムの調整に委ねることが経済効率の向上とダイナミズムをもたらす」という考え方のこと。(カッコ内本文より引用)日本でもこの流れは細川内閣の頃から始まっており、もちろん、小泉構造改革も、この考え方に基づくものだと考えてよい。らしい。

 小泉内閣のときではなくその前の時期ではあるが、この政府の動きに加担し、むしろ先導してきた筆者が、その新自由主義の結果というか世界版というか、であるグローバル資本主義が、人間を幸せにしない欠陥を内包していると主張し、そこからの転向を表明した、「懺悔の書」であるというのだ。

 ちらちらと読んで、少子化についていっぱい書いてあるわけではないけれど、日本がどれほどの格差社会であるかを論証するのに、シングルマザー・シングルファーザーの貧困度を挙げたりしていて、視野にはいっていないわけではないんだなと思う。

 あらためて振り返ってみると自分もこの新自由主義というやつに、やっぱり洗脳されていたんだなあと思う。
中谷センセイのように政府の動きに関与するような位置にはいないけど、その動きを、どちらかというと肯定的に考えて受け入れていたほうだと思う。

 だって、大学のとき、ソ連が崩壊して、フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」は息もつかず読んだものなぁ。
ゼミの夏の発表では、それについてやったのを思い出す。

 ちなみに、なぜ「新」自由主義というかというと、経済学の上では、昔、古典派という、アダム・スミスの「神の見えざる手」に始まる学説があって、もちろん、マーケットに任せておけば万事うまくいくのよ。という学説なんだけど、これはまさに、いうなれば自由主義の考え方で、

1919年ぐらいだっけ?大恐慌が起こったために、政府が積極的に介入して公共工事をやって・・・という、ケインズによる学説が生まれて、ニューディール政策でそれが具現化されて成功をおさめて、それからはケインズ派が強かったのだけど、

やっぱりなんだか社会が非効率的になってインフレとともに不況になって・・・となってきて、

政府の経済への介入を積極的に進めようという主義から自由主義への回帰だったからそう呼ぶのだ。小さな政府っていやーそれは新自由主義、なんだね。

 で。

この書では、グローバル主本主義の欠陥につき、世界金融経済を不安定にする、格差拡大機能を内包している、
地球環境汚染を加速させる、などを挙げている。

「より多く儲けたほうが勝ち」という新自由主義的価値観が、人間をアトム化し、社会を分断し、環境を破壊していくというのだけど、

「経済学的に表現するならば、環境破壊とは企業などの経済主体が「環境コスト」を支払わないために発生し、加速していく現象である。」としていて、

これは、少子化のハナシにもあてはまると思う。
前から思っていたことなんだけど、環境コストを次世代育成のための環境整備コストとかっていうふうに置き換えると説明できそう。

むろん、ワークライフバランスのハナシもこの中で説明できるのだ。

コドモを産んでみて、その不自由さにびっくりして、気づいたもの。
私たちをつつんでがんじがらめにして、欲望や幸せの感覚を支配している価値観から、この存在はあまりに外れているって。
そこから考え始めたのだ。派遣社員のこともずっと気になっていた。役所の中にも派遣さんはどんどん入り込んできている。
中谷氏のように、ひもとくツールを持っていなかったけれど、腑には落ちる。

たまには、こんな、ニホンといわず、セカイの大きな動きから、今いる場所を考えてみるのは悪くない。
というか、とても必要なことだと思う。とはいうものの、私もコドモが生まれて5年ほどはシンブン読んでないけど(笑。

うまく書ききれなかったけど、今日はそんなところで。私たちの子育てとグローバル資本主義は無縁ではないのだ。てか密接なつながりがある。

 ちゃんと読んだらまた書こうと思う。皆さんもてにとってみてね。





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Last updated  February 27, 2009 03:24:28 PM
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