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カテゴリ:福岡柳川より 森郁子
柳川このゆびとまれ もりです。
我家の庭の手入れをお願いしている庭師Yさんの話。 Yさんは「まるで小京都」と言われるほどの 山寺の庭園の手入れをされている方です。 ひょんなご縁で我が家の草ボウボウ和洋折衷の 庭の手入れをお願いすることになりました。 お願いしたはいいのですが 一向に手入れをされる気配はありません。 年に1回くらいでしょうか。 ひょっこり現れて、なんとな~く手入れをされます。 先日の夕方、私が気づかないうちに、 Yさんが庭に立ってありびっくりしました。 「よか庭になってきた。」と。 「木が私に言うとです。ここに植えてくれ。ここを切ってくれと。」 「一般に良かと思える庭つくりは誰でも出来るとです。 どこがよかかわからんがな~んとなく良かなぁと思える庭を造る。 これが難しいとです。」 なるほど、以前の庭に比べて 木は勢いよく茂り、花は咲き、 実がたくさんなるようになりました。 野鳥がたくさん遊びにきて巣作りをする姿も見られます。 「木はこんな風に育ちたいと私に言うとです。 私はその声にしたがっているだけです。」 「純粋な心を持っていれば見えてくるとです。 儲けようとか、良く見せようとか 邪念が入るともうだめです。」 Yさんと話しているとまるで 子どもを育てる事と似ているなと思いました。 大人の都合で枝を切って小さくまとまらせていないか。 見かけにこだわり子どもの声を無視してはいないか? 伸びたくもない方向へ無理に引っ張っていないか? 心をピュアにして物言わぬ者の声を聞いているか? 丁度同じ頃新人保育士である年の離れた友人が訪ねてきました。 就職した保育園が夜間10時半までの延長保育を始めるそう。 今でさえ 子どもが家庭で過ごす時間が少なく 親は仕事で余裕がなく、 落ち着きがなく保育園生活をしているのに 子どもの気持ちはどうなるのか? と言う話でした。 物言わぬ者の声が聞こえてきました。 物を言えぬ者の声が聞ける大人でありたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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