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カテゴリ:めだかfrom冒険遊び場
嶋村です。 私事ですが、前回のブログにも書きました『プレイワーク 子どもの遊びに関わる大人の自己評価』が、ついに出版のはこびとなりました。出版社からの初めての出版だったので、できた本を出版社で見せてもらった時は、感動的でした。 出版社の方から「どうですか?」って聞かれて、何て答えてよいものか迷ったのですが、本づくりをする人にとっては、「手に取ってみたときの存在感」「目に飛び込んでくる感じの全体感」というのが、売り上げにつながるだけではない、本づくりの冥利に尽きるという話でした。その点からいっても、なかなかかわいい本ができたと思っています。 ところで、昨日、私のいる冒険遊び場(プレーパークむさしの)に、全国建設研修センターからの視察がやってきました。北海道から九州まで、各地の行政の公園管理や設計の方たちが30人ほど、遊び場を見ていきました。さすが、他の部署とはちがい、外で仕事をされているだけあって、作業ズボンを始め、とてもラフな服装の方たちでした。 冒険遊び場というと、、「危なっかしいところ」という印象もあるようですが、危険管理のための日々の点検表なども見てもらい、「危険を提供するには、素人以上の危険管理能力を伴った実践が必要」という認識を確認してもらいました。 多くの冒険遊び場では、ハンモックのような遊具もプレーリーダーとその日に遊びに来ている母たちといっしょに作られていきます。そうした関わりあいを作る運営ができることで、市民が公園に愛着を持てるようになるということがとても大きいのですが、「管理する」という視点を超えた公園づくりに新鮮さを感じられて帰った人が多かったように思います。 そして、東京はまだしも、地方都市においての一番の課題は、「人をどう養成するか」ということのようです。プレーワークのように、「まちづくりの視点」、「危険管理や遊具づくりなどの技能」、「遊ぶことを通した子どもの福祉」という要素を横断的に併せ持つ人の養成は、「保育」「造園」「コミュニティワーク」といった単独の分野だけでは、なかなか難しいものです。 けれども、そうした他分野の関心を同じ土台に乗せていくことができるようなしかけ作りが、今、求められているのではないかと思っています。今後も、そうした課題を解決するための提案を探していきたいと思います。
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Last updated
September 10, 2009 11:51:47 PM
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