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松田です。みなさん秋は行事でいそがしいのではないでしょうか。私も10月11日にある雑居祭りの準備で気がそぞろでございます。(なるべくゴミをださない、気合の入ったおまつりです。おいしいもんたくさんなので、マイ箸マイ皿を持参でぜひお立ち寄りください)
先日、参加した夜の勉強会でNPO法人親子でつくる子育ての会わらしべの里の長谷川さんのお話をきいてきました。通称「P研」というおもしろーい勉強会の企画です。(いつもありがとうございます) 長谷川さんのお話にいちいちヒットしていたのですが、中でも腑に落ちた話が、 実年齢と発達年齢と生活年齢はそれぞれ違う ということです。 なかでも、生活年齢という視点。 生活をしていくなかでつかんでいくことがたくさんあるけれど、 今のこの世の中で子どもが生活年齢を積み上げていくのってとても大変です。 (あぁ、そしてオトナだって、です) 子どもが育つみちすじのなかでは、たくさんの物事を 生活という場で獲得していくことが大事だと思います。 しかもたのしく遊びながら。 子どもにとって、生きることは遊ぶこと 遊ぶことは生きること そこまではアタマでわかっても じゃあ実際はどうかっつーと、 その「遊び」の内容がとっても貧しい。 長谷川さんはたくさん引き出しをもっておいて、 その時々で、とっておきをあけるんだって。 保育園の保育士さんであれば 「毎日の保育の中で、そんなの当たり前」 って思われるかもしれないことが はじめての子育てで、いきなり家庭で実践できる親はなかなかいない。 文化ではもうつながっていないから、と宇治の岩城さんもおっしゃっていた。 そこにどう獲得しなおしていくか、 工夫がいるなぁと思います。 私の長男は1歳のころ、朝5時に枕元に靴をもってくるヤツだった。 今思えばそこで一旦出かけていればよかった。(反省) 帰ってきて朝ごはんにすればよかった。 だましだまし朝の時間をすごし、 でも、公園には朝の8時には行った。 通勤の人が公園を横切って駅に向かっている時間だ。 あそんであそんで帰るころに、みんながやってくる。 (ママ友つくりにくい、笑) 眠そうな息子をだましながらスーパーで買い物し、 11時にはお昼ごはん、食べながら寝ているような子だった。 昼寝中にがーーーって夕飯の下ごしらえ。 起きたらまた外へいき日暮れまで遊んだ。 お風呂場直行で、きれいになったらすぐおなかすいた! いつもいつもうまくいくわけじゃなかったけど 怒涛の毎日だったけど こうしてほしいって、ちゃんと子どもが教えてくれてたんだなぁ。 今は子育てひろばや児童館があるから 逆に、朝からいかないで、プレーパークや公園で遊んだあと、 ひろばにいって、そこでお昼ごはん食べて昼寝というのはどうだろう。 オトナと話ができるし。 そんときの話題が、わが子の発育と夫の愚痴ばかりでなく 政治のことやこれからの世の中のこと 読んでいる本のことだったら楽しい 観たい映画や美術展があれば、 休日に友達家族と子どもを預けあって夫婦でゆっくりいけたらステキ もしも育休明け復帰しても 居場所と人間関係は地域に残っているから大丈夫 そんな充実した乳児期を親子で過ごせる地域をつくりたい。 「してください」「必要です」の声を挙げることと同時に 「私はこれをします」を宣言していく。実行していく。 その姿をみせることも、子どもの生活年齢につながるかな? 世界は、広くなった。 でも、こどものいる暮らしは、現実の体が動かせる範囲は、 そんなに広く無くていいかもしれない。 ともに生きる大人たちの心の目は 鷹のように空高く飛んで俯瞰しつつ 生活の足元はしっかり組んだ足場がある という実感を持たないと やってることがどんどん虚しくなるから 私たちオトナの生活年齢をもう一回見直す時期かもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[松田妙子(NPO法人せたがや子育てネット)] カテゴリの最新記事
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