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カテゴリ:北海道より中谷通恵
先日、北海道の福祉の学びの場を牽引してくれているH大学で、
講話をさせてもらった。 対象は1年生で、1年に1回だけ臨時講師として「子育て家庭の 状況と地域での支援」を話し、8年目となる。 講話の最中は大きな反応はなく「伝わっているかしら」と 不安になるが、年々、学生の感想表に関心の高さを感じる。 <感想票から、一部抜粋> * ……「若い頃は、子どもの発達に応じた対応ができて いない親に苛立ちを感じていた」というお話がありましたが、 私も虐待をする親や子どもに無関心過ぎる親には腹立た しさを感じます。社会福祉を学んでその道を進んでいく者 として、あまり良いことではないのかもしれません。 各家族化などで親も孤立してしまってきている時代だという こともわかっていますがそれでも腹立たしさはありました。 でも、今日のお話を聞いて「子育て支援」という形で、 苛立ちよりもサポートする道に立つことでそういう親への 手助けができるのだとわかりました。……………… * ………子育ては、自分の持つ愛情だけではうまくいかない んだなと話の中で思い、地域のつながり、社会環境、 周りの人々の理解というネットワークは、持つにこしたこと がないと感じた。 支援の中で、訪問事業があったように、実際苦しんでいる けれど自ら動けない人にこちらから近づいていき関係を 持つことは、今後求められることだと思った。 * ………今日のお話を聞いて、今とても話題になっている 「子ども手当て」や「少子化」についてよく考えさせられ ました。…………ただ単に経済的に支援するだけでは、 本当の意味での支援とは言えないと思うからです。 子どもの成長を保障し、親が安心して子育てが出来る 環境をつくらなければ、意味がないと思いました。 子育て支援が福祉的視点でとらまえられ、具体的な事業が 国や地域で展開されているからだろうか。 現場にいると、遅々として進まないようなもどかしさを 感じることもあるが、 学生の学びの場ひとつとっても変化があるのだから、 社会全体での認知度は高まっているのだろう。 世代を超えて、伝えることでつながることが出来るのを実感 できてうれしい。 最近、自分のしていること・できること・すべきこと・ したいことがぐちゃぐちゃになって、 「何しているんだろう、わ・た・し」と 感じることがあったので、学生さんからの感想票が、 勇気を与えてくれたようだ。 今日が、30代最後の…もとい40代最後の誕生日の 北海道の中谷でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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