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カテゴリ:當間紀子(子ども幸せ研究所)
こんにちは、當間です。
愛媛の鷲野陽子さんからの山里通信を拝見していて、 狭い狭いと言いながら、気候ひとつとっても、 日本の国土って本当にバラエティーに富んでいるんだなあと 改めて感じます。 海に囲まれた島国であること、 北から南まで非常に細長く位置していることなどから、 実際に訪ねてみると、 その土地その土地の気候・風土、 さらには文化の違いなどにも気づかされ、 非常に豊かな気持ちにもなります。 沖縄本島と、その南隣の宮古島とが 実は300キロメートルも離れていて、 全く異なる文化を形成していることを知ったときにも、 沖縄とひとくくりにして、 わかったような気持ちになっていてはいけないなあと 痛感しました。 前回ご紹介した、地元大田区の仲間と実施した 子育て支援制度アンケートの報告を兼ねたシンポジウム、 おかげさまで盛況のうちに終了しました。 開催当日NHKニュース7でも紹介していただき、 シンポジウムに足を運んでくださった、 4つ葉プロジェクト+でもご一緒している遊育の山田さんが 「子ども手当だけじゃダメということは、 ちゃんと届いたようです」 と感想を送ってくださいました。 15日には朝日新聞生活面でも、 「子育て支援 親の思い」と題し、 シンポジウムの様子だけでなく、 アンケートの自由欄への書き込みも 丁寧に紹介していただきました。 取材してくださった朝日新聞の記者さんに、 シンポジウムの2日後の9日に開催の にっぽん子育て応援団と大分大学福祉科学研究センター、 福祉自治体ユニットの共催によるフォーラム 「新しい子ども・子育て支援施策をどうつくる?」 も取材してみると面白いと思いますよとお勧めしたら、 実際に取材に行ってくださったみたいで、嬉しかったです。 9日のフォーラムでは、 三鷹市・横浜市・遠野市から市長をお招きして それぞれの地域の子ども・子育て支援施策について 各市の現状を交えたお話をお聞きするとともに、 にっぽん子育て応援団企画委員の奥山さんから、 子育て支援NPO・市民団体の立場からの発言がありました。 事前に実施された自治体アンケートの回答を読むと、 保育所待機児童問題や財源の不足など、 一見似たような課題が書き込まれているように見えて、 人口過密地域と過疎地域の持つ課題の大きな違いも きっちりと書き込まれています。 どの自治体も、 行政だけで子どもの育ち行く環境をどうにかできるとは 全く考えておらず、 地域力・市民力といった表現の違いや 市民に協力を求めたい分野の違いなどはあれど、 地域全体で取り組むべきことである という認識を持っていることも 十分に伺える回答内容だったと思います。 地元で行ったシンポジウムは、 市民側から声を上げ、 行動しようという呼びかけでもありました。 教育委員会の支援事業を利用したので、 大田区からもご協力をいただき、 実質的には協働事業とも言えるかもしれません。 そのように振り返ってみると、 また違った感想が生まれそうです。 アンケートの自由記述欄には、 大変建設的な提案もあり、 むしろそちらに注目してもらいたいと、 まとめながら思っていました。 「地域ごとに抱える課題を解決できるような 弾力性のある子育て支援方針を立て、 そのための予算配分を望む」 朝日新聞の記事では、 そこのところもきちんと押さえてくださっていて、 とても有り難かったです。 ごくごく一般的な市民であり、妻であり、夫であり、 母であり、父である私たちは、 ただ漠然と不安や生きづらさを抱えたままで 日々を暮らしているわけではないんだ。 その人なりに思うこと、感じることがあって、 普段はなかなか言語化できないけれど、 環境さえ整えば、言葉にできるし、形にすることもできる。 そして、それは実に個性豊かでバラエティーに富んでいる。 12年前、「あなたの子育てについて教えてください」と 多くの方々にインタビューを実施したときから、 そういう実感は、常に私の頭の中にあります。 ところで、15日は、25日まで開催中の地元区議会へ 実行委員会メンバーの何名かが傍聴に行き、 翌朝は、その感想メールが飛び交っていました。 まさに百聞は一見にしかず、だったようです。 地元での活動は、この先、 定期的なしゃべり場開催へと移りますが、 その前に、 「みんなで傍聴に行こう!」キャンペーンが 始まるかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 21, 2010 02:07:51 PM
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