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カテゴリ:福岡柳川より 森郁子
福岡柳川 もりいくこです。
新しい年度が始まりました。 春休みでもあり小学生中学生も たくさん遊びに来てくれます。 子どもたちとふれあう小中学生 小中学生とふれあう親たち 子育ての見通しがお互いに持ててほほえましい光景です。
先日ある親子がやってきました。 ママは玄関に入ってきますが 子どもは絶対中に入らず顔をこわばらせています。 入りたくなかったら外で遊んでから 中に入る気持ちになったときにどうぞ と私。 妊娠しているママと子どもでしばらく遊んで帰られました。 その時私も一緒に外に出てなんとなく話をし始めました。
一時預かり事業を利用しているが、 子どもが大泣きするのがつらい。 里帰り出産を控えママも健康 祖父母も決して孫を見られない状況ではない。 でも、利用するのが当たり前と思っていた。
一時預かりという制度があるから 「子どもは子ども同士遊んだ方が幸せ」 「子どもがいると何もできない」 と思っての事だそう。
現実子どもの様子はどうか。 今までのぼくの家からママの実家での生活が始まり もうすぐ赤ちゃんが産まれる。 大きな環境の変化に押しつぶされそう。 そして、入園の儀式も一時預かりに保育園に行くという本人への伺いもなく、 全く知らない出来上がったグループの中へ放り込まれる。 なぜ?ママと一緒にいられないの? 不信感でいっぱいになり、 ママとの関係もこれからの赤ちゃんとの関係も???
ママはなんでこんなに心が痛いのか。 なんでこんなに胸がざわざわするのか? 涙を流して話をされました。
子どもと一緒に生活することは そんなに邪魔な事でしょうか? 子どもとの生活は大人の人間力を高めてくれる 良い機会だし、 子どもも社会のルールを覚える良い機会だと私は思うのです。
利用の必要に迫られてのこのような制度は本当にありがたいものです。 しかし、制度があるゆえに 「利用しなければならないもの」という認識が出てきてしまうことは どうでしょうか? 制度が大人にとっては都合のいいものであっても 子どもは都合が悪いとは言えません。 家庭生活の中や社会生活の中から子どもの存在を排除して 効率よく全てが運ばないといけないような風潮 なんとなく最近感じる事です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 6, 2010 05:24:49 PM
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