|
カテゴリ:當間紀子(子ども幸せ研究所)
こんにちは、當間です。
先日、「子育てと介護の両立」を考えるシンポジウムに、 体験報告者として登壇しました。 デレビ局の取材が入っており、 夜のニュースで映像が流れたおかげで、 母から電話がかかって来ました。 「あなた全然帰って来ないけれど、 元気そうな顔が見られてよかったわ」 相変わらずの親不孝娘で、ごめんなさい(苦笑)。 それはともかくとして、 ニュースでの紹介の仕方が気になりました。 ──晩婚化の流れに伴い、 子育てと介護の両方を担わなければならない時代になった。 初婚年齢、初産年齢とも上がっているのは事実。 ですが、それでは、ほんの一面しか見ていないことになる。 介護対象となるのは親だけではないんです。 親世代から兄弟の数が少なくなっているので、 祖父母の介護と子育ての時期が重なる。 あるいは、独身や単身世帯となった大伯母や大伯父の 介護を担うことになる。 登壇者のお一人は、義理の祖母の介護から始まり、 夫の両親の介護から看取りまで、 10数年にわたり、介護と育児の両立生活を続けました。 我が家でも、夫の両親は夫の兄夫婦が、 大伯母3人の介護は夫の姉家族が担いました。 核家族ですと、家族の誰かが入院すれば 簡単に一家はバラバラになってしまいます。 我が家でも夫が入院したときに、 娘を夫の実家に預けざるを得ない事態となり、 一時的に“一家離散”状態になりました。 父が倒れたときには、娘の友人の家に娘をお願いしたこともあります。 常に綱渡りのような生活を強いられているのは 何も子育て家庭に限りませんが、 介護だけ、子育てだけを見ていては見えないことがあるのです。 この先、少子高齢化はますます加速していきます。 一人で両親と祖父母、 伯父や伯母の介護を担わなくてはならない時代は、 もう、すぐそこまで来ています。 これまでのイメージ、体験だけでは対処しきれない。 もちろん体制そのものも変えていかなければダメでしょう。 いきなり大きな話になってしまいましたが、 今いる場、立場でものを考え発言するだけでは、 とうてい解決出来ないことは、たくさんあるだろうと思うのです。 “明日”のために譲歩する、 譲り合い、手を取り合って、 新たな道を模索する時期が来ているんじゃないかな。 どこの誰かさんたちのこととは言いませんが、 そう思いながら、いろいろなことを見つめています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 21, 2010 11:49:03 AM
コメント(0) | コメントを書く
[當間紀子(子ども幸せ研究所)] カテゴリの最新記事
|
|