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カテゴリ:當間紀子(子ども幸せ研究所)
こんにちは、當間です。
このところインプット過剰気味で、 なかなかブログに書くテーマが決まりません。 どうしようと悩んでいたら、 草薙さんが素敵な日記を書いてくださっていて! 頭の上に重しがのしかかっていたような気分だったのが 急にもやもやが消えて、気持ちが楽になった(苦笑)。 おかげで、やる気まで復活したみたい。単純だなあ>ぢぶん。 先週は、久しぶりに子ども・子育て新システム検討会議を 傍聴しました。 3月からは会議の様子をインターネット上で公開するのだとか。 わははネットの中橋さんやFJの安藤さんが参加している 「社会保障改革に関する集中検討会議」も 会議の模様を動画(生中継)で公開していますね。 より多くの人々が会議の様子を見られるのは 幅広い議論を求めるのにはよい方法かもしれません。 ただし、それまでの議論の流れがよくわかっていないうえに、 会議で飛び交う用語が難解だったりすると、 その場の議論だけで物事を判断したり、 議論の内容がよく解らないまま 手前勝手な解釈で受け取る人が増えたりして、 かえってややこしいことになったりするんじゃないだろうか? という不安も聞こえて来ます。 もちろん、公開しても大丈夫だと判断出来るところまで 議論が煮詰まって来ているからこその インターネット中継開始なんだろうと思います。 理解の助けになるのがマスコミ報道だとよいのですが、 例えば新システムでの幼保一体化議論でも、 傍聴した人や参加委員の方々からお話を聴くと、 きちんと理解して書かれた記事は案外少ないようです。 大筋のところをうまく“翻訳”して わかりやすく伝えてもらえるといいのになあ。 昨年11月に参加した 周産期診療ガイドライン作成に関する総意形成会議 (あまりに長くて難解なので意訳してしまいました)でも、 患者家族の一人として参加するにあたり、 第一線でご活躍中の小児科医、N先生の 懇切丁寧なレクチャーをいただいて、 なんとか無事にお役目を果たすことが出来た私ですから、 なおさら、そう思います。 この「周産期診療ガイドライン」は、ほぼまとまりつつあり、 現在意見を公募中です。 専門用語についてはひととおり注釈も添えられており、 それぞれのトピックをあげるに至った背景も解説しているので、 門外漢でもかなりわかりやすく出来ていると思います。 とは言え、一般の方々に合わせて書かれたものではないので、 途中で読むのが嫌になってしまうかもしれません。 このガイドラインを使用するのは専門医なので、 一般向けに噛み砕いてわかりやすく表現しようとすると 逆に冗漫になってわかりにくくなる恐れもあります。 そのわかりにくさゆえに、 医療者は患者を排除しようとするのか?という反発を生み、 これまでは医療者vs患者という構図が いたずらに強調されて来たようにも思います。 そこをなんとか変えていきたいという思いは、 医療者にも患者にもある。 だから、総意形成会議に患者家族の代表が参加している。 もうひとつ押さえておきたいのは、 ガイドラインが作成されるのは 医療現場では、その専門医でさえ 判断に苦慮することが次々に生じるからこそです。 その事情への理解も、もっと広まって欲しいと思います。 専門医が判断に悩んだときに使うガイドラインが どのようにして作られているのかを垣間見るチャンス。 興味のある方は、ぜひご覧になってみてください。 同じように、これから詰めの議論へと移っていく 「子ども・子育て新システム」についても、 子どもとその家族を支えるためのさまざまな制度や 運用のためのガイドラインが作られて行くと思います。 あるものは専門家向け、またあるものは一般にもわかりやすく 作り分けられていくものもあるでしょう。 出来上がるプロセスや、 それが文言に落とし込まれていく様子を関心を持って見守る。 実際に文書として出来上がったときの表現についても 自分なりに吟味して、疑問をもったら 内閣府に問い合わせてみたりすれば、いいんじゃないかな。 ツィッターもいいけど、 事務局が対応に苦慮するくらいに 問い合わせが寄せられたら、 会議やマスコミ報道そのものが変わっていくような気がします。 (事務局のみなさま、業務に忙殺されているのに 煽るようなこと書いてごめんなさい。 先にお詫びしておきます) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 27, 2011 03:02:33 PM
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