ステテコを

はいた幽霊を見ました。



あれは私が中学２年の夏でした。



一階で寝ていた私は、

夜中にふと、目が覚めて、

何気に足元を見ると、

オッサンが立っているんです。



頭はハゲ。

腹巻を巻いて。

ステテコをはいているんです。




怖くて怖くて布団をかぶり、

もう一度、そぉ～、と見るといない。



あんれ？





私は慌てて家中の人間をたたき起こしました。



ステテコをはいたオッサンがいたんよっ！




母親「かわいそうに・・・。

　　　　　　クラブで疲れてんねんなあ・・・」



違うっ！




叔父「梅図かずおの漫画ばっかし読んでるからやな」

　　　　　　　　　　

違うっ！




ばぁちゃん「昨日、カレーライス３杯も、

　　　　　　　　おかわりしたんよ、この子」


おいっ。






母親と叔父「あれ？おじいちゃんは？」


おばぁちゃん「ほっとき。寝てはんねん」






翌朝。



おじいちゃんは布団の中で冷たくなっていました。


（この話は実話です）