明らかにＭ先生はおかしい。

明らかに目が逝ってる。



「taeさん、ちょっと耳、見せて」




耳ですか？


乳やなくて、耳なんですか？


なんで、乳やないんですかっ？





「ボクはね、乳とか、お尻とかには興味ないんだな。

ひたすら、耳しか興味ないんだな」



形成外科のそのＭ先生は指が細い。

でも眉毛は濃い。



生まれてこのかた、あれほど耳を、

じっくりと見られたのは初体験。




かれこれ１７分は見られ続けました。


１７分４８秒は見続けられました。





Ｍ先生　「うーーーーーん、


taeちゃん、初めてエッチしたのは15才でしょ？」





ドキッ。





あたし　「せんせ、耳のどこでそんな事がわかるんすか？」


Ｍ先生　「ピアス」


あたし　「は？ピアス？」




なにやら小難しい専門用語を語ったあとで、


「早い話がさ、ボクはピアスの穴でその人の歴史が見えるわけ」




ただの、



変なおっさんやん。







Ｍ先生　「あっ、今、何時？

　　　　　　もうすぐ金八先生が始まるよ！」





大きな黒いカバンに、

いかがわしい、いや、医療用具を詰めた、

眉毛の濃いＭ先生は、今年で３６才。



いまだ母親と二人暮らし。


笑点と金八先生が大好きなこの先生は、

大阪大学医学部出身。



こんな変なやつでも月収１００万はもらってるとか。


変なやつでも１００万円。



患者５人、診察して金八先生を見るために、

そそくさと京都まで帰って行きました。

３時間でたったの５人・・・・、

週に４日の出勤。


患者がいない時は、ひたすらメール。




誰とメールしてるんすか？





ママ、





ママの眉毛も濃いんだろおか。


嗚呼、人生って何だろおか。



心停止ご希望の方はここをね。
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いや、心マッサージしてくれ、て人はここですが。
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もう、このまま延命拒否のかたはここしかない。
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