想像以上強く まっしぐらに愛せ
昨日は数少ない友人、
マユちゃんの結婚1周年だったのさ。(だったのさ、て)
やってん、そうやってん。
このマユちゃん、
今のダーリンをゲットするのに、
涙ぐましい努力、涙なしでは聞けない、
笑いなしではおさまらないストーリーあり。
マユちゃんってば、
あたしと同じでヘアーサロン好き。
言いかえれば、エクステ好き。
ある日、いつものように、
行きつけの某サロ~ンに行ったわけ。
そこで、
マユちゃん、ビシ、ズキ、ドキュンときたわけ。
マユちゃんいわく、
大殺界脱出誘導男
「なんやさ、それ?」
大殺界やってん。
2月からは運気がアゲアゲになるから、
その前にやね、ヤラなあかんやん?
「なんで?」
ええーーっ?!
厄よけやん、もちろん。
「ごめん、厄よけに、
アレするって、初耳なんけど、
なにか、あんたの土地では、それが風習なんか?」
ふうしゅう? なにそれ?
その日からマユちゃん、
その男子のストーカーに成り下がったの。
仕事が終わるころに、
店の横で待ち伏せ。
で、あとをつけて、
住んでるところをゲット。
サロ~ンって、月曜がお休みでしょ。
で、月曜になると、朝 早くから待ち伏せ。
彼氏がマンションから出てきたら、
しれーー、として、
「あ、ここに住んではるんですかぁ?!
私も、近くに住んでるんです~」
嘘こけ。
彼氏は布施。
おまいは瓢箪山(ひょうたんやま)やんけー。
駅でいうたら7~8はあるで。
毎週、月曜になると始発の近鉄電車に乗って、
彼氏のマンションの前で待ち伏せ。
彼氏、出てくる。
マユちゃん、「また会いましたね~」 以下同文
ま、そんなこんなでヤルこともやって、
去年の昨日、強引に、
誘拐するように、監禁するように、
結婚したわけ。
「どう? 1年たって、いかが?」
あかん。
「何があかんのん?」
まったくやわ。
「なにがやのん?」
この1年間、ずっと、正常位。
マジすか?
異常位 ないわけ?
アブノーマルちっく、ないわけ?
あんなことや、こんなこと、ないわけ?
ないっ!
なしっ!
それだけやないねん。
必ずBGMがいるねん。
それも、米米クラブ。
こめこめーー?
まいまいーー?
B'zなら許そう。
「別れろ」
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あきらめることに なれていたんだ
閉まりかけのドアに 飛び乗れなかった