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膝の負傷で入院し、しばらく店を離れていた。退屈な軟禁状態の病室から開放され、社会復帰はままならぬものの、とりあえずシャバの地を踏んだ。
早速店に迷惑な客として参上。出会うお客さんに「おーっ!」を連発されながら、ちびりちびりとノンアルコールビールを飲んだ。 「みんな頑張ってたで」スタッフの評価はまずまずだ。 「せっかくやからもう少し休みなさいね」「のんびりしたらええねん」「まだ無理やで」とあたたかく邪魔者扱いされることに、にこにこと愛想笑いを返しながら再びちびりとノンアルコールビールを口に含む。う~む、まずい。 「さっきもジントニック飲んだんだけどね。上手に作ってたよ。おいしかった」 うんうん、そうかそうか。そりゃあよかった。ジントニックのような単純なレシピのカクテルほど、良し悪しがはっきり味に出るのだ。ポイントはライムの状態や搾ったときの量、トニックウォーターの量、グラスに対するでき上がった全体量などなど。 みなも成長したもんだと、ほっと一息、またまたノンアルコールビールをごくり。やっぱ、まずい。 それからお客さんが帰り、何気なく伝票を見ると……あれ? 「ねえねえ、さっきのお客さん、ジントニック飲んだんじゃないの?」 「はいはい、飲まれましたよ」 「伝票ついてないやんけ!」 「……ずびばぜ~ん!」 その後、松葉杖パンチを浴びせ、僕はひょこひょこと店を去ったのだな。 うーむ、任せるのってムズカシイなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/06/09 05:40:24 PM
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